三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

2004-01-01から1年間の記事一覧

スーパーレィディ・ライス

ブッシュ政権セカンドシーズンでは、パウエル国務長官が辞任し、ライス補佐官が後を継ぐとのこと。英語の勉強がてらVOAのニュースを聴き読みしたのだが、あらためてライスってスゲー女性なのな。 http://www.voanews.com/english/2004-11-16-voa61.cfm 南部…

「ジハードとテロリズム」

オサマ・ビン・ラディン(著者の表記ではウサーマ・ビン・ラーデン)はすでに死んでいる、と著者は推察する。その根拠はアラブ世界の文化に対する著者の洞察に基づくものであり、決定的なものではないにもかかわらず、かなりの説得力が感じられる。 インター…

呪われた町ファルージャ

「囚われのファルージャ」なる出所不明の文章がプロ市民連中の間でチェーンメール化しているらしい。アメリカ・イラク連合軍の包囲攻撃を受けているファルージャを、アメリカにより原爆を投下されたヒロシマや、旧ソ連軍により蹂躙されたアフガンの首都カブ…

車の平均寿命

「自動車の平均寿命10.97年・調査開始以来最高に」とのこと。 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20041115AT1F1501815112004.html うちの愛車(日産プリメーラワゴン)は先月の車検が3回目。3+2+2でもう7年も乗っている。ふと思いついて車検制度について調べ…

紀宮さまご結婚

日本全国数百万「負け犬」の星が…(w お相手の黒田慶樹氏は、東京都職員でアルファロメオスパイダーベローチェにお乗りだとか。 こんな車だ。オーナー以外には絶対に乗りこなせず、オーナーでも週に一度はエンジン始動に失敗しそうな車。 いわゆる「御曹子」…

ファルージャ作戦

マスコミ報道によれば、今現在、米イラク連合軍は、市内の8割を確保している。12日まで5日間の戦死者は、米軍22人、イラク軍5人、武装勢力側は約600人とされているが、進攻に先立つ砲爆撃による死者数が正確にカウントされれば、さらに増えるのではないかと…

中年力

英語に限らず、何か新しいことを年取ってから始めようとすると、自分自身の覚えの悪さに驚かされる。若い頃は何でもスポンジのように吸収できたのに、今は何度繰り返してもなかなか身につかない、と暗澹たる気持ちになる………ということは、実は三鷹の場合、あ…

英語その後

今年1月から始めた「英語力強化作戦」だが、茅ヶ崎方式の月刊英語教本に加えて「CNN English Express」も購読し始めた。基礎的な聴き取りから、何遍聴いても何言ってるのか分からない「Crossfire」まで、いろいろ入っているのが良い。 自分にとって当面必要…

フグの肝

5年ほど前に食堂厨房に書いたネタ↓だが、意外な事実?が判明した。 http://www.ss.iij4u.or.jp/~mitaka/chubo/chubo991114.htm 太田和彦「ニッポン居酒屋放浪記 疾風篇」新潮文庫 によれば、大分のフグ屋ではどこでも肝を出してくれる、とのこと。地元民に限…

松本仁一「カラシニコフ」

旧ソ連の技術者ミハイル・カラシニコフ(身長162センチの元戦車兵。未だ存命)が開発した自動小銃AK47をモチーフとしたルポルタージュ。 いろんなことを考えさせられた。AK47=通称カラシニコフの、シンプルイズベストの設計思想。ろくに手入れしなくとも泥…

おねいちゃん英語

時間潰しでセルフサービスの喫茶店に入ったら、たまたまアメ男+日本女のカポーが2組。「アメ」というのは英語の発音からそう推察しただけで、違うかもしんない。一組は、英語の基礎的レクチャーを延々とやっている。「ジャンボと言うのは例えば象を描写する…

本当の戦争の話

週末の楽しみ赤羽M家。カウンターに座ってのフェイスウォッチング。 隣りの爺さん4人はお仲間かと思いきや、2対2の初対面同士で、戦争話が花を咲かせている。全員昭和12年から13年の生まれだから、実際に戦争に行ったわけじゃない。60年前の国民学校の軍国…

ブッシュ再選

相場的には良かった。少なくともケリー勝利なら売り込まれて下落は必至だったのが避けられた。とはいえ「一寸先」しか見ていないので、その先は分からない。 日本的には間違いなく良かった。曇りから大雨が予想される東アジア情勢を考慮するに、傘を持たない…

「高慢と偏見」

故あって読んでいるところ。18世紀末のイギリス女流小説で、恋愛小説の古典として名高い。ジェーン・オースティン21歳の処女作。下巻巻末の解題で、訳者の富田彬は、 この『高慢と偏見』のような構成のととのった、登場人物のそれぞれがその性格に従って明確…

業田良家「フォークソング」

もう何年も前の話だが、不覚にも涙ぐむほど感動してしまったまんががある。わずか20ページの作品で、こんな内容だ。 「ギター一本で喰っていきたい」という主人公・浜田雄太はストリートミュージシャン。押しが強くてケンカも負けない。ショートカットの彼女…

「都会の幸福」

「ファスト風土化する日本」への追記。 曽野綾子のエッセイで「都会の幸福」という本がある。一言で言えば「東京人の徹底的な自己肯定に基づく田舎の悪口」。ソフィスケートしたつもりで底意地の悪さが透けて見える、彼女独特の嫌味な文章で書いているから、…

「ファスト風土化する日本」

「ジャスコ文明」「ファスト風土化」と著者がセンセーショナルに言挙げるのは、要するに日本全国が均一な都市郊外に変貌しているとのことだが、「東京」を象徴とした都市型消費文化が、一番リーズナブルな形で地方にまで普及しただけのこと。それを何より求…

「若い読者のための短編小説案内」

とりあげられた小説をただの一編も読んでいない。すぐには読めないものばかり。結果「案内」を先に読むことになった。村上春樹はまあ、こんだけの批評眼と分析力がありながら、なんでまたあんな底割れした小説を書くのか、と義憤(笑)を覚える。小説が売れな…

中落ち定食

デパートやスーパーで売っている「マグロ」で、平たい積み木みたいな形状のものがあるでしょう。切ればまんま「お刺身」になる。あれを「サク」と言います。で、マグロをサクにした残りのお肉が「中落ち」。味は「お刺身」とさほど変わらないのだけど、サク…

「銭−ぜに−」

幽霊?の少年少女を狂言回しに、ゲーセン、コンビニ、まんがやアニメなど「今どきの若い衆」にとって身近な事物の「経済」を分析していくという異色まんが。かなり突っ込んだ取材の産物らしく「痛い」部分にまで迫っている。「ミナミの帝王」より「ナニワ金融…

「CASSHERN」追記

たった一つの命を捨てて (いや、最初から死んでるし) 生まれ変わった不死身の身体 (だから死んでるし。不死身でもないし) 鉄の悪魔を叩いて砕く (悪魔ちゃう。可哀そうなひとたち) キャシャーンがやらねば誰がやる! (大東亜連邦軍がやりまんがな!)…

「CASSHERN」

レンタルDVDで観る。なんちゅうか、とんでもない映画だった。1930年代のファシズム芸術家の幻想のような架空世界。そこで展開するのは、タチの悪いクスリやって観た幻覚のようなドラマ。原作はタツノコ? 丸尾末広か大越孝太郎の間違いだろう。 アニメの「新…

実写「キューティーハニー」

レンタルDVDで観た。おもしろかったよ。ところどころヌルいし、最後の戦いはおたく的には??だったが、総合的には十分及第点だ。 あの「70年代的」としか言いようのない独特の悪趣味なセンスが炸裂したアニメ(この作品の場合まんがのほうが派生物だと思う…

「若さでムンムン」

山田参助はマンガエロティクスで知った作家。8月末に出たら買おうと思っていたのだが、ついつい買いもらしていた。一読驚嘆…はちと大げさか。友情とホモの境などあって無きが如しと納得できる(納得すんな!) 連載、読みきりともに、登場する女子が簡単にや…

新潟中越地震

土曜日の夕刻、赤羽台団地の商店街を歩いていたところ、ぐらりときた。シャッターがガタガタと鳴り、アーケードの屋根が揺れる。あわてて、とりあえず建物から離れる。「また揺れた、二度目だよ!」と商店のおばさんが叫ぶ。それで、少し前にも揺れたことを…

「ねじまき鳥クロニクル」

ほぼイッキ読みで読了。予想通り底の割れた話だが、「海辺のカフカ」ほど、どうしようもない割れ方はしていない。自分が「カフカ」について書いたことは、ほとんどすべて「ねじまき鳥」にも当てはまる。広げた風呂敷を畳まずに終わる無責任さ、無用の残虐趣…

「海辺のカフカ」追記の追記

「海辺のカフカ」をググって、言及しているサイトをざっと回ったが、違和感を覚えることしきり。彼のファンのコア層は「読者」というよりも「信者」なのだな、と再確認する。そのへんを村上春樹風に書いてみたい誘惑に駆られる。 たとえばこんな風に考えてみ…

「海辺のカフカ」追記

この作品中には小動物に対するR15レベルの残虐シーンがあるのだが、シーンそのものの酷さに加えて作者の計算が見え過ぎて嫌。何年か前に某まんが家と話していた時の「おたくの内臓趣味」を思い出した。どういうことかと言えば、おたくはメカと美少女が好き…

「海辺のカフカ」

「アフターダーク」をきっかけに、村上春樹の最近の小説を読んでおきたくなった。ちなみに自分は村上春樹の最初期からの読者の一人(「風の歌を聴け」を大学2年の時に雑誌で読んだ)なのだが、若くナイーブな(ダサい、鈍臭いという意味だ)年代から、自分自…

映画「デビルマン」続き

なんかまあ、大変な事態になっているようで。自分は作品本体は観てないし、観るつもりもないのだが(笑) どうやら興行vs作品性という構図になりつつあるようだ。すなわち「賛否両論が盛り上がれば客が呼べる。映画は観客動員してナンボ」=「批判される作品が…