三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

週刊文春その後

東京高裁が出版禁止命令を取り消し。 慶賀。日本の司法に「常識」が戻ってきた。「記事の公益性、公共性は否定された。文春が勝ったわけじゃない」との意見がネットを飛び交っているが、それはそれ。真紀子長女vs文春で損害賠償請求でも何でもして、とことん…

D70第一印象

D70を週末二日間使った印象を記そう。起動がメチャ速いのは良い。「0.2秒」と公称している。首からストラップで下げていたら、数秒で撮影体勢になれる。レンズキャップを外しておけばさらに速い。起動時間の遅さはC-730で気になっていたところ。U10が有用だ…

「グッドラックららばい」

平安寿子「グッドラックららばい」講談社 を読了。平読み4冊目。これまで読んだ3冊はすべて男女関係をモチーフにしていたが、今度はホームドラマだ。信用金庫の庶務課長と専業主婦の夫婦と二人の娘。長女が高校、次女が中学を卒業した春、突然母が家出してし…

D70購入

一眼レフに手を出そうという気持ちは希薄だった。現在使用しているオリンパスC-730で、少しは露出やら構図やらのことが分かるようになってきたので、もちっと高画質のコンパクトデジが欲しくなった。最近出揃い始めた800万画素機とか。で、日比谷のビックカ…

「パートタイム・パートナー」

平安寿子「パートタイム・パートナー」光文社 を読了。平読み3冊目。上手い。テーマが女性向けの小説やまんがでさんざん使い古された「デート屋」なだけに、作家の凄腕ぶりが分かりやすい。主人公がダークサイドに踏み込んでいく後半を読んで、作者の力量を…

「民俗学の熱き日々」

鶴見太郎「民俗学の熱き日々 柳田国男とその後継者たち」中公新書 を読了。んー、新書に要求される一般性を欠き、専門分野に入り込み過ぎてる。特に昨今の新書ブームを考え合わせれば、まったく正反対の出版物。必要な出版だったのだろうとは思うし、それな…

「素晴らしい一日」

平安寿子「素晴らしい一日」文藝春秋 を読了。平読み2冊目。表題作はオール讀物新人賞受賞作。審査委員の浅田次郎と林真理子の選評が帯に引用されている。言うたらなんやけど、浅田はともかく林の小説より数段出来がいい。 失業OLの幸恵30歳が、2年前に付…

それにつけても酒の欲しさよ

断酒2週間。身体的な依存は無いのが分かったが、心理的な依存は確実にある。一番辛かったのは、先週木曜の寿司屋。あのトロ食いながら、熱燗に手を出せないのは心底辛かった。雨降って寒かったしねー。後、嫁さんに散々揶揄されたが、飲んでる時より飲まない…

「死刑台のエレベーター」

は、ヌーヴェルヴァーグでルイ・マルで「サスペンス映画の名作」だったはずなのに、今観るとコント。いや実際、要所要所に「(笑)」入れたり、テロップかぶせたりすれば(「ロープ忘れてる!ロープ」とか)、そのまんまコントになるだろう。バカップルの行…

「イヴォンヌの香り」

は、なるほどパトリス・ルコント。画面構成に必要以上にリキ入ってる一方、話は「え? こんなん」と思うほど単純。ヒロインにもちっとファムフェタルっぽい雰囲気が欲しかった。ちうか、自分がフェロモン感じるタイプじゃないというだけかも。誰っかしらひと…

週末はレンタルビデオのホームシアターでフランス映画2本立て。

「もっと、わたしを」

平安寿子「もっと、わたしを」幻冬舎 を読了。「本の雑誌」のコラムでほめていたので興味を惹かれた。一読して感心した。軽い調子の恋愛小説に見せかけて、キャラクターの掘り下げ具合が、なまじの純文学より数段深い。壁紙メーカーの営業や内装職人、醸造酢…

週刊文春追記

今回の事件に対する反応は、テレビや新聞は左から右までおおかた文春擁護。文春ひとりの問題ではなく、マスコミ全体の死活問題ともなりかねないとの危機感からで、当然の反応だろう。対してネット世論は真っ二つ。文春擁護派の主張はマスコミと同じなのだが…

週刊文春

東京地裁が出版禁止命令。何事かと思えば「駆け落ち同然で結婚、渡米していた真紀子長女が1年で離婚、帰国していた」というだけの記事だ。「あんなどうでもいいような記事がやられるんなら、うちのアレはどうよ?」(笑&汗)というのが出版界の平均的反応か…

ごくせん

フツーの女の子やら女子高生やら尼僧やらが、数奇な運命でもってヤクザの組長になってしまう、というお話は、まんがや角川映画でさんざん観た。「ごくせん」(森本梢子)が凄いのは、設定は女教師だが、中身は極道そのものというキャラクターを創造したとこ…

マラソン

会社でTVの前にひとがたかっている。おっさんが何やらしゃべっている。「現場中継」とテロップが出ている。何事かと思えば「高橋尚子がアテネオリッピックに出られなくなった」というニュースだった。人気のある選手だけに、活躍を楽しみにしていた向きに…

春眠

陽気のせいか異様に眠い。昼食を食って、こどもが昼寝に入ったところで、パソコンを立ち上げ一仕事、と思ったところで眠くなり、10分だけ横になるつもりが爆睡してしまった。最初はリビングのカーペットの上に枕一つ置いて。1時間後目覚め、寝室ベッドに移っ…

ウイルス

この数週間、自宅パソコンに連日ウイルス警報が出る。W32.Welchia.B.Worm という奴。警報だけなら良いのだが、その後、ちゃんと削除なり検疫なりしたはずなのに、ウイルススキャンが出来なくなったり、デジカメからの画像取り込みが出来なくなったり、ビュア…

断酒ダイエット

正月…というか年末以来、チョーシこいて毎晩飲んできたのを、思い立って断酒。もう3日目である。ザイロリック飲んでると尿酸値が安値安定で痛風発作の憂い無し。喉元過ぎれば熱さ忘れるで、ついつい飲んでしまうのだが、もちろん身体にイイわけがない。 冬場…

パンダ

ふと思ったのだが、要するにパンダなんだな。おたく食性のアイドル声優の類。本来は雑食のクマだったのが、同類との競争を避けて、イカモノ食い方向に進化した。そうすると、おたく連中は「笹」ってことか。おかめ笹ならぬ、おたく笹(笑)

常念坊

「匂いマツタケ味シメジ」というのは知っていたが、その後に「太さ具合はジョウネンボウ」と続くとは知らんかった。食いもん方面のことわざにそう追記してエロ化しているのだろうが。常念坊。長野県常念岳原産なのか? それとも山岳名を冠して形状を示してい…

俳句的生活

長谷川櫂「俳句的生活」中公新書 を読了。単なる俳句入門書ではない。優れた日本語論であり、日本人論であり、日本文化論でもある。それどころか、政治論、経済論でさえある。たとえばこんな一節。 「お金は選挙権と同じ、もしかするとそれ以上の働きをする…

清純派ファッション誌

「清純派ファッション誌non-no」という文言を書店で見かける。元non-noモデルが裏ビデオに出たかなんかしたのをセンセーショナルに煽る男性誌の見出し。当該モデルはどうでもいいのだが、「清純派ファッション誌」というのは笑える。清純派の反対語は何だ? …

英和辞典

英和辞典を新規購入。高校時代以来だと思う。書店店頭であれこれ見比べて、東京書籍の「Advanced Favorite」にした。generationに「世代」以外に「発生」という意味があることをちゃんと説明し、「neclear power generation 原子力発電」という重要用例を載…

数学教師E

中学時代の数学教師にEというのがいた。こいつは生徒相手に「大きいことは悪いことだ」と説教した。当時「おおきいことはいいことだ」というキャッチコピーのCMがあったのだ。「大メーカーが大量生産する食パンには有害な添加物が使われている」と説いた…

イタ飯屋

13時半ごろ嫁さんと合流。まつや隣のイタ飯屋で遅めの昼食。初めて入る店だったが実に旨かった。菜の花と真鯛のスパゲッティ、生ウニのスパゲッティ、ラザニア。それぞれにサラダとティラミスと飲み物がついてランチ1200円とは安すぎ。

交通博物館

こどもにせがまれ秋葉原の交通博物館へ連れていく。自分も初体験。「きかんしゃやえもん」目当てに行ったのだが、こども心を刺激するあれこれがいっぱいで、たちまち夢中。山手線運転シミュレーションに並ぶ。要するに「電車でGO」なのだが、ハンドルも速…

カリブの海賊

「マスター・アンド・コマンダー」の紹介記事がおもしろそうだったので、大型帆船がどかんどかんと大砲をぶっぱなす類のキンタマ映画が観たくなる。で、レンタル屋で借りてきたのが「パイレーツ・オブ・カリビアン」。最初にロゴが出たところで、初めてディ…

錬金術師

結局自分が指摘した通り、女性だったわけだ。ちうかフツー分かるだろ。作品を読んで「萌え」ポイントがどのへんにあるかみれば、作者の性別は自明である。 男がこの手の作品を描くと(というかこの手の作品を描く男だと)、女性キャラはまず確実にロリか巨乳…

「おたく」の精神史

大塚英志「『おたく』の精神史 一九八〇年代論」講談社現代新書 を読了。 ショッキングな犯罪や事件に託して、自分自身の心情(あるいはルサンチマン)を語り、それでもって時代を語ったことにする、というのはもはや通用しない手口だと分かった。 大塚のル…