三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

乱交脳と純愛脳

あらためて整理します。

わたしたちの脳は旧石器時代の3万年頃に設計されたもので、それを現代社会において補修に補修を重ねて何とか使い続けています。脳の原型は男女で大きく異なっています。男は「乱交脳」、女は「純愛脳」です。

「乱交脳」の男は、可能な限り多数の妊娠可能な女=若い女とセックスして、こどもを産ませようとします。それが自分のDNAを残す、一番確実な方法だからです。

「純愛脳」の女は、最も優れた男=アルファ男のこどもを産み、アルファ男の力で育てさせようとします。それが自分のDNAを残す、一番確実な方法だからです。

「乱交脳」は、おそらく何万年も前から規制をかけられ、縛られてきました。見境なく女を次々と犯す男は群れから追放されたでしょうし、権力者=族長や王であっても、配下の妻女を強引に奪って犯すような男は、反乱やクーデターで殺されたでしょう。結果、男は特定の女(複数もあり)と契約を結び、その女にのみこどもを産ませるように規則が定められました。これが「結婚」です。

この結婚制度は現在にまで続いています。でも乱交脳はしばしば本来の形に戻ってしまいます。結果、痴漢やレイプなどの性犯罪、浮気や不倫などの婚外セックスが発生します。婚外セックスを金銭を介して合理化したのが「売春」です。

女の「純愛脳」は結婚制度と馴染みやすかったので、ほぼそのまま温存されてきました。多少の制限と対抗策はあります。本来ならアルファ男を独占したいのを、他の女と共有したり(一夫多妻制)、非アルファ男(ベータ男)と結婚しつつ密かにアルファ男と浮気してアルファの子を産んだり(托卵)、一夫多妻の他の妻やその子たちを亡き者にしてアルファ男を独占したり(呂太后西太后)、さまざまです。

ともあれ、結婚制度、さらには家父長制や男尊女卑思想などにより、「純愛脳」がそれなりにコントロールされてきたのが、近代までの歴史です。

現代になり、リベラルフェミニズムが「男女平等」を勝ち取りました。また、性の解放、フリーセックスが主張されるようになりました。それとともに、「純愛脳」の暴走が始まったのです。その問題点をいくつか挙げていきます。

1.上方婚志向

「純愛脳」はアルファ男を求めます。それは「自分よりも上の存在を結婚相手として求める」=「上方婚志向」につながります。男尊女卑の下では、すべての男が女である自分より上なので、上方婚志向は満たされていました。ところが、男女平等となると、女も男同様に上級学校に進学し、就職して稼ぐようになりますので、自分より学歴・収入が下の男が発生します。そんな男は結婚対象としては考えられません。そして、女がより高学歴になり、高収入を得られるようになると、下の男はますます増え、上の男はどんどん少なくなっていきます。結果、女が結婚しにくい時代が到来します。

2.偽王子の出現

「純愛脳」はアルファ男を求めます。すなわち、金と権力を持った男。「王子様」と仮称します。旧石器時代以来の歴史においては、多くは腕っぷしが強くて暴力的で、荒々しい戦闘的な性格の男だったでしょう。現在社会においては、金・権力と暴力は乖離しています。でも「純愛脳」はそれを冷静に分析できずに、単に暴力的な男を王子様と誤認するケースがしばしば発生します。こうしてDV夫が発生します。反社なヤクザを王子様と勘違いして恋するケースも。また、頭の良い男は、よりスマートに王子様を偽装して「純愛脳」にアピールします。それがホストです。

3.チー牛の没落

逆に「純愛脳」に排斥されるのは、金も権力も暴力性も戦闘性も持ち合わせてない、人畜無害で善良な男性たちです。「チー牛」と蔑称される彼らに対して「純愛脳」は「負の性欲」を発動します。「こんな男とは結婚したくない。セックスしたくない」を通り越して、「こっち見んなキモッ」「とっとと◯んでください」と攻撃します。もちろん、攻撃してるという自覚はなく、逆に「チー牛に告白されて傷ついた」「汚らしい性欲を向けられて涙が出てきた」と被害者ポジションをしっかり確保します。