三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

葉月短歌

狂詩曲も濡れた砂も無きままに平和に終わる今年八月

学校短歌

赤あかと燃え上がる校舎遠望(のぞ)みしは去りゆく夏の思ひ出なりき 今年もこどもに話したのですが、パパがこどもの頃は、8月の終わりになると日本全国あちこちで学校が火事になった、と。夏休みが終わって二学期が始まるのが嫌なこどもが、「学校が燃えて…

野草短歌

オオブタクサ全身虫に食はれつつ未来見据えて花穂を伸ばす 図体がやたらでかい上、秋の花粉症の原因植物と言われていて、同情しづらいのですが、荒川野草の中で虫害食らい率ナンバーワン。巨大な葉っぱが葉脈のみ残すくらいの食われ方をしている。そんでも花…

非実在短歌

二百歳までいらしたか日本の戸籍制度は彼岸まで及ぶ

自転車短歌

パーツ一つひとつずつ吟味せし記憶ゆえに踏みこむ「限界」にまで 山登った下りとか。たいがいは大丈夫なんですが。

春樹短歌

エンタメで始め広げし大風呂敷そのままにして純文ですから

餃子短歌

「行列せし二十日鼠」とは言い得て妙伊丹十三去りて幾年

金ちゃん短歌

すでに十数冊炊きて食わせたり例の春樹のベストセラーも

猛暑短歌

東京は大都市にして熱中死百人ありとも暴動起こらず 文明国だねえ。

自転車短歌

真夏こそ自転車が良し炎天下水飲みながらひたすら走る

晩飯短歌

パエリヤを炊くエビ殻出汁しつかりとお焦げもたんとつけて完璧 スペイン旅行中マドリッドでいっぺん食いましたが、べちょべちょのリゾットをターメリックで黄色くした代物でした。 自分ちで普段作ってるパエリヤのほうが、ずっと本物に近いと確信しています。

猛暑短歌

をみならは薄衣で歩むネクタイで自前サウナの野郎ら尻目に ご維新前なら褌いっちょでオケーだったんですが。

熱帯夜短歌

暮れてなお温き水の中まどろめる魚の思ひ今宵熱帯夜

スペイン短歌

吾が来世お高き松阪牛ぢやなく荒ぶる黒き闘牛が良し

スペイン短歌

今宵牛を斃せし士(ひと)も観し衆(ひと)もやがて迎へる真実の時 闘牛士が最後に牛を殺す瞬間を「La hora de la verdad(真実の時)」と呼ぶとやら。

スペイン短歌

ドン・キホーテ突撃せし風車よ今は家々灯し電車走らす ピレネー越えてスペインに入った飛行機の窓から見下ろす山の峰に沿って、白い棒が立ち並んでいるのが見えた。これがすべて風力発電の風車。実はスペインは名だたる風力発電大国で、全発電量の50%以上を…

西班牙より帰還

マドリッドで初めて観た闘牛が素晴らしかった。なんでもっと早くに観に行かなかったのだろう。 http://www.ss.iij4u.or.jp/~mitaka/hondana/hondana20010512.htm てなことを書いてた頃に想像してたよりも数段感動した。全席5ユーロ均一の「夜の試合」だった…

旅行短歌

家中をひつくり返し旅支度その向こう未だ見えぬ西班牙 というわけでしばらく留守ります。

猛暑短歌

ビルの影街路樹の影踏み歩む独り遊びの影踏みの鬼

即身仏短歌

「お爺ちゃん? 二階にいるよ」で数十年 平均寿命無限上昇 笑い事じゃないと分かっていても笑ってしまう。当人が100歳オーバーなら子は80歳オーバーかも。年金をパクろうとか画策する以前に、何が何だか良く分からなくなっている可能性もあるだろう。父母の…

東京ローカル短歌

団地前夕暮れ空にサンバの音高く響きゆく北区は豊島 豊島区ではなく。

葉月短歌

野草らのすくすく育ち藪を成し大葉展げるなるほど葉月