三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

数学教師E

中学時代の数学教師にEというのがいた。こいつは生徒相手に「大きいことは悪いことだ」と説教した。当時「おおきいことはいいことだ」というキャッチコピーのCMがあったのだ。「大メーカーが大量生産する食パンには有害な添加物が使われている」と説いた。「買ってはいけない」の先駆者だな(笑) 「にんげんがだいすきだ」というCMコピーにもかみついた。「大量生産する商品を買う人間が好きで、買わない人間は好きではない、という意味だ」と。
授業中このような脱線が多かったので、生徒には好かれていたが、「期末テストで*点以下しか取れなかった答案は『ハリツケの刑』にする」と宣言した時にはブーイングを浴びた。1週間後、彼の自宅が火事で丸焼けとなった。自宅へ持ち帰っていた答案のすべてはハリツケならぬ「火あぶりの刑」となり、テストそのものが白紙に帰してしまった。(別に生徒が放火して焼けたわけじゃない。単なる失火だったと思う。念のため)
焼け出されたEは、ますます意気盛んとなり、授業中に大メーカー糾弾の論陣をはりまくっていた。