会社でＴＶの前にひとがたかっている。おっさんが何やらしゃべっている。「現場中継」とテロップが出ている。何事かと思えば「高橋尚子がアテネオリッピックに出られなくなった」というニュースだった。人気のある選手だけに、活躍を楽しみにしていた向きには残念だろうが、要するにそれだけのこと。スポーツ選手は人気より実力が重要で、その実力において陸連から「今一歩成績が足りない」とされたのだから、その通りなのだろう。こう言い切ると、当たり前すぎてつまらないか。でも陸連からすれば、高橋を出して負ければ「人気に迎合した」と批判されるが、出さなくて負けても「日本のレベルが及ばなかった」で済む。後者を選択するのが当然である。あえて高橋を起用し、奮起した高橋は実力200％を発揮し、見事金メダルゲット！というのはスポ根まんがの定番だが、現実がまんが通りにいけば、まんがは要らない。
そんなことより、アテネのマラソンは当然「あの歴史上のコース」なのだろうねえ。そっちのほうが気になる。それならば2時間少々中継に付き合ってもいい。…すいません。スポーツ音痴の妄言と、笑って許してね。
