三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

2004-01-01から1年間の記事一覧

「国が燃える」続き

ネットでの検証をみた限りでも、ちと言い訳の難しい描写だったようだ。自分が感心したのはここ↓ 簡潔に分かりやすく「捏造」を指摘している。 http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/8312/page044.html しかし、いや、だからこそYJ側は作品内容を…

セイタカアワダチソウ

「食堂」本体のほうでも幾度か話題にしたが、あらためて、けっこう好きな「秋の花」かも。すかっと晴れた秋の空と黄色い花の取り合わせは悪くない。 同じくらいの高さのススキとの取り合わせも良いし。もう何十年かしたら、すっかり「日本の秋の風景」に馴染…

「きらめく映像ビジネス!」

監督、ディレクターではなく、プロデューサーにとっての映像論、メディア論というところが、ちと新鮮。映画からTV、CMまで「映像」の仕組みが分かりやすく解説されている。「あのワクのトレンディードラマはむしろF2ターゲットのシットコムとして成功…

「イノセンス」

レンタルDVDで観た。傑作じゃん。 バトー主人公のポリスディテクティブストーリーに徹して、草薙素子関連描こうという誘惑をストイックに退けたのが勝因。バトーかっこいいよバトー(笑) 「人間vs人形」の論議を呼んだという、ラスト近くのバトーの台詞だ…

ヤングジャンプ「国が燃える」休載

南京事件の描写に対しての読者や「地方議員グループ」の抗議を受けてのことらしい。 さほど熱心な読者ではないがYJはずっと読み続けていて「国が燃える」も読んでいた。当該の件については「いわゆる大虐殺派の主張に即した描写」と認識していた。作品が拠…

キンモクセイ

「金木犀」と書くと、えらいカタい印象だが、だいだい色の可愛らしい花。よく香る。秋を感じさせる匂い。今年はあいにくの雨続きで早々に散ってしまったが。 中国・桂林原産とのこと。桂林には行ったことが無いし「水墨画みたいな風景」てなパックツアーパン…

「キル・ビル2」

1は劇場で観たが2はDVDの1&2パック買って観た。1に比べると地味ながらケレンとマニアックなお遊びはいっぱい。 2のほうがタランティーノ本来の作風に近いと思う。自分は「タラ本来」よりも「タラ悪趣味全開」にイカれたクチなので、ちと不満。1で日…

映画「デビルマン」

一昨日公開の映画「デビルマン」が酷評されている。 一口に酷評といってもいろいろある。演出に対する酷評、シナリオに対する酷評、キャストに対する酷評、製作会社に対する酷評、CGなど技術的側面に対する酷評、原作ファンからの酷評、アニメファンからの…

赤羽M家

独り飯、独り酒の時には本でも雑誌でも新聞でもいい。何かしら活字が不可欠なのだが、この店だけは例外。周囲のざわめきに耳を傾け、「顔」を観ているだけで、なまじの小説を読むよりもずっとおもしろい。カウンター席が細長い「コ」の字になっていて、向か…

シュレック

シュレック [DVD]出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2004/11/19メディア: DVDこの商品を含むブログ (42件) を見る「最強」と報道された台風22号の直撃を予想し、今日は一日ひきこもり態勢。時間潰し用に借りてきたレンタルDVDで観た。当然濱ち…

劣化ウラン弾の危険性

今日べんきょうしたこと。れっかウランだんのきけんせい。 1.あたると死ぬ。 2.こなをすうと毒。(ナマリよりちょっと弱い毒がある) さんこう:http://mltr.e-city.tv/faq09f.html

アフターダーク

アフターダーク作者: 村上春樹出版社/メーカー: 12345発売日: 2004/09/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 54回この商品を含むブログ (534件) を見る奇妙な話。一本の映画には足りないが、2時間枠のテレビドラマにちょうどいいようなボリュームと内容。…

夢−−−「誰も知らない」

これは書き記しておかねばならないことだった。今朝方見た夢は、自分が中高生時代を過ごした町を舞台に、松林やら海岸やらを行き来するものだったが、映画「誰も知らない」の影響があった。二度は観たくないと思った「誰も知らない」を、またビデオかなんか…

運動会

天高く快晴でそこそこの風もあり、絶好の運動会日和だった。万国旗はためく下、赤勝て白勝てエイエイオー、と掛け声も勇ましく、おさなごらがかけまわる秋の一日。 人生の晩秋にこそ繰り返し思い出してみたい。そんな、平和を絵に描いたような一日だった。 …

大学で何を学んだか?

自分自身の「学問史」を振り返るに、高校時代までは学校の勉強以外何一つしなかった。大学時代は事実上の独学で、ほとんどが的を外していた。社会人以降も独学だが、年季を積んだ分、多少の見通しはつくようになった。 今でこそ分かるのだが、こと学問に関し…

サブカル批評

愛・蔵太氏が取り上げていた「サブカル関係の批評の貧困」について。一番簡単な対処法は、貧困を嘆いている当人が批評すること。「暗いと不平を言う前に進んで灯りをつけましょう」 推論でも偏見でも何でも書きまくれば「それは違うぞ」「ここらへんを読みま…

図書館に訊け!

図書館に訊け! (ちくま新書)作者: 井上真琴出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/08/06メディア: 新書購入: 4人 クリック: 295回この商品を含むブログ (85件) を見るネットでググれば何とかなる、という考えが大甘であることを思い知らされる。いや、違う…

Outside over There

侯孝賢「珈琲時光」で陽子(一青窈)のためにハジメちゃん(浅野忠信)がわざわざ見つけてきてくれた絵本。モーリス・センダックだったのだな。「かいじゅうたちのいるところ」の。絵の印象が全然違うから分からなかった。 映画の中では陽子が音読して、途中…

サガンと森村桂

フランソワーズ・サガン 9月24日心臓疾患で逝去。享年69。デビュー作「悲しみよこんにちは」1954年 森村桂 9月27日自殺。享年65。実質的デビュー作「天国にいちばん近い島」1966年(本当は2冊目) 3日違いで死んだ4歳違いの二人。ともに女性であり、多作だっ…

ベストセラー

ちうかベストセラーを読まない理由は、まず確実に退屈だから。自分にとって小説を読むことは人生最大の楽しみの一つなので、外れを引いて時間を無駄にしたくない。退屈である理由も明解。大量生産のインスタント食品が、どんなに「旨く」ても「食事」として…

メディアリテラシー追記

インターネット時代以前のマスコミ報道が歪んでいたのは、第一にマスコミそれ自体がイデオロギーや利害関係や学生時代の人間関係やらで歪んでいたからに他ならない。そうした「歪み」の存在がパンピーの常識になったのは、ネットのおかげだ。例えば「朝日新…

三鷹流メディアリテラシー

「ニュース」をどう「摂取」するかの基本的作法。 テレビは観ない、とまでは言わないが、頼らない。常時録画でもしていない限り揮発性で、再確認やソースチェックが難しいから、ソースとして使えない。久米宏が好例だ(った)が、テレビの論調は、その時その…

雨続き

「次の日の朝は、寒いくらいだった。風と雨がすぎるたびに、なにかがぐんぐんきびしくなっていく」(「光車よ、まわれ!」) ついこの間まで残暑にうだっていたのに、雨の日が続くとたちまち涼しくなる。窓を開け放しては寝られない。そんな、9月も終わりの…

魚香茄子

某巨大掲示板の中華料理の掲示板で、四川料理についてアレコレ読み書きしているうちに、自分でも作ってみたくなった。陳建一の本を買ってきて、最初にトライしたのが「魚香茄子」。 「魚香」と言いながら、調味料は豆板醤、甜麺醤、酒、醤油、砂糖、酢にショ…

「まぼろし令嬢」

作:島田一男 挿画:伊勢田邦彦 偕成社 昭和43年4月25日発行 小学生時代に買ってもらい、何度となく読み返した。乱歩やホームズ、ルパンなど、ジュヴナイル版探偵小説の一冊のように見えて、実はかなり異質な作品。宝塚的な少女小説と怪奇残酷系の時代小説を…

「朝日新聞」論破のポイント

1.「友好」に騙されない 「中国人のピッキング犯」について、朝日は「犯罪者は来日した中国人のごく一部に過ぎない。中国との友好を進展すべき」と主張する。でも、ここ数年の外国人犯罪者数の筆頭が中国人であること、当の中国では江沢民時代以来「友好」…

中国vs四夷

極端な話、中国が「中国」を名乗る限り、必然的に立ち上がってくる対立関係だと思う。 江沢民反日教育で槍玉に挙げられた日本が筆頭。以下、時計回りに、韓国、台湾、フィリピン、ベトナム、ラオス、ビルマ、タイ、ウイグル、チペット、インド、タジキスタン…

続き

帰宅電車の車内で読了。なるほど、宇野浩二、嘉村磯多と自然主義を追って、永井荷風&谷崎潤一郎と転じ、締めは焼跡闇市に繋がる「断腸亭日乗」ですか。荷風の晩年と孤独死は、自分にとっての一つの理想でもある。願わくば、最期のその日の記述を遺した荷風…

ハチャメチャ葛西善蔵

ふと立ち寄った古書店で古井由吉のハードカバー4冊を700円均一で売っていた。まとめて購入。その一冊「東京物語考」岩波書店、を読んでいる。徳田秋声、正宗白鳥、葛西善蔵など明治大正から昭和初期に活躍した作家の作品を通じて、そこに垣間見える「東京」…

上野、浅草

こどものリクエストで上野の科学博物館へ。本館、新館と洩れなく回る。新館2階の実験コーナーが繁盛。いやしかし、東京のこどもらは恵まれているです。展示内容はもちろん、施設の歴史と伝統は「地方」は到底及ばない。本物の迫力をじかに浴びることによる、…