三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

大学で何を学んだか?

自分自身の「学問史」を振り返るに、高校時代までは学校の勉強以外何一つしなかった。大学時代は事実上の独学で、ほとんどが的を外していた。社会人以降も独学だが、年季を積んだ分、多少の見通しはつくようになった。
今でこそ分かるのだが、こと学問に関して、大学は事実上何も教えてくれない。少なくとも、文学部においてはそうだった。大学に入ると、第二外国語の選択別に「語学のクラス」に振り分けられる。で、英語とフランス語(or独露中語)の授業はクラス単位で行われる。それ以外に一般教養やら専門やらが選択できるのであるが、これらは「学問」をやるにあたって、何の役にも立たない。英語は、高校英語にちょぼっと毛が生えたレベルに留まる。それ以上は学生がついてこれないからだ。フランス語など第二外国語は、学生の大多数がまるっきりの初心者であるから、2年間教えてもせいぜい英語なら中学英語レベルだ。フランス語フランス文学を専攻する学生には有用だろうが、それ以外には限りなく無用な知識に近い。
3年に進級すると日文やら英文やら専攻に振り分けられるのだが、この時点で自分が専攻する学問に対して、事実上何も知らない。基礎的知識以前に「作法」を教えられていないからだ。ペットボトルのお茶を持って茶室に上がるような暴挙だが、当人は「これだってお茶」と確信を持っているから余計始末におえない。