1は劇場で観たが2はDVDの1&2パック買って観た。1に比べると地味ながらケレンとマニアックなお遊びはいっぱい。
2のほうがタランティーノ本来の作風に近いと思う。自分は「タラ本来」よりも「タラ悪趣味全開」にイカれたクチなので、ちと不満。1で日本のヤクザ映画ファンを呆然とさせたのなら、2じゃ香港のカンフー映画ファン、イタリアのマカロニ映画ファンを呆然とさせるくらいのバカをやって欲しかった。
例えば、真っ白なお髭が素敵な拳法の師匠パイ・メイ。彼の「少林寺カチコミ事件」はビルがセリフで回想するだけじゃなく、ぜひ映像化して欲しかった。秘技「五点掌爆心拳」は、文字通り五歩歩くと心臓が爆発すんの。実写版「北斗の拳」だ。あるいは、昔話にせずに、パイ・メイがユマ・サーマンとダリル・ハンナの女弟子二人連れて、少林寺にカチコミかける。ヤクザもびっくりの因縁づけでケンカを売り、道士100人を爆死させるパイ・メイ。あまりの非道さに、つい余計なことを言ったダリル・ハンナの目は…。
コード云々で実写が無理だったら、1のルーシー・リューの生い立ちみたいなアニメでもいいや。
もう一つは「ワイルド・バンチ」もびっくりの、砂漠のマシンガン・マサカー。ビルを守る武装娼婦軍団88人vsユマ・サーマン。ルーシー・リュー率いる「クレイジー88」は、日本人44人に中国人44人なんだそうだが(タラがインタビューでそう言ってた)、娼婦軍団は44人がモノホンの女で44人がオカマ。流行の「ガン=カタ」で華麗にスプラッターも可。リアリティー? ステイツじゃなくてメキシコが舞台ってことにしとけば無問題。
そこまでムチャクチャやった後なら「母娘物」でまとめてくれても別に異論は無かったのだが(笑)
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