三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

映画「デビルマン」続き

なんかまあ、大変な事態になっているようで。自分は作品本体は観てないし、観るつもりもないのだが(笑)
どうやら興行vs作品性という構図になりつつあるようだ。すなわち「賛否両論が盛り上がれば客が呼べる。映画は観客動員してナンボ」=「批判される作品が興行的に悪い作品とは限らない」というリクツと、「作品としてダメなモンは、どう言い訳してもダメ」というリクツ。ちなみに後者の方が圧倒的多数。
「客を呼べば勝ち」というのは、こと映画に限っては、ネット時代には通用し辛い商法だ。前宣伝で公開当初に観客をそこそこ集めることに成功したとして、その大半が悪感情を抱くような作品だったら、集めた観客分×10もしくは×1000のマイナス宣伝効果が炸裂する。まずは口コミ。さらにネット。興行サイドとして、マスコミはコントロールできても、ネットは無理。で、多少なりとも意識的な観客は、興行サイドに遠慮したマスコミ報道よりも、ネットに流れる「実際観た人間の感想」を信頼する。それこそが健全な批評。悪貨が駆逐されない表現ジャンルは、必然的に腐り果てるしかないのだから。