三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

テレビ嫌い

このタイトルも何度目だろう? 嫌い嫌いと言いつつ、HDD付きDVDレコーダーを購入してしまった。こどもらは喜んでアニメをバンバン録画している。観るのは半分以下だろうが。
テレビとは「無教養な貧乏人の暇潰し」。あらためて肝に銘じよう。無料なのが諸悪の根源だ。金を払って初めて客は客となるし、その金に見合ったものを提供できるのがプロ。テレビ以外のエンターテインメントはそうやって成立している。出版も音楽も映画も舞台も。テレビだけが歪んでいる。
テレビの客はスポンサーの企業様で、視聴者じゃない。故にテレビが正対しているのはスポンサー。視聴者に対しては「豚餌論」が本音だろう。豚が餌を食わないからといって、豚を責めることはできない。豚が食いつく餌を提供するのがプロの仕事だ、てな。
この理屈はしかし、クリエイターの本質を腐らせるんだよねえ。いや、逆か。腐れ仕事を引き受けさせられるクリエイターの自己弁護の「理論武装」。
視聴者サイドから言えば、それなりの金がかかった出し物を無料で観るという行為がそもそも歪んでいる。金払ってるのが誰か気にならないのか、気持ち悪くないのか、と。作り手サイドから言えば、客はスポンサー。視聴者は豚。で、どんな作品を作るかは、豚が多数決で決める。この状況で「視聴者こそがお客様」と思えるか? 無理やり思わされるとしたら、精神が歪むだろ。必然的に。