レンタルDVDで観た。おもしろかったよ。ところどころヌルいし、最後の戦いはおたく的には??だったが、総合的には十分及第点だ。
あの「70年代的」としか言いようのない独特の悪趣味なセンスが炸裂したアニメ(この作品の場合まんがのほうが派生物だと思う)が、見事に実写の世界に転化されていた。庵野監督の本領発揮であろう。
佐藤江梨子がすばらしい。可愛く色っぽく馬鹿で元気なヒロインを、嬉々として演じている様子に、観ているほうも楽しくなる。で、バトルシーンのドスの効いた声と、敵にガンつける目つきの悪さも、意外なまでにハマってるのな。
日本の特撮って、数億くらいの予算ですぐに「ハリウッドに匹敵」とかカッコつけたがるけど、同じくらいのお金を遣っても、こんくらいのちんまりしたスケールで撮るのがちょうどいいのかも。夜店のお面やプラスチックの造花のような安っちいキッチュ感覚が、むしろ個性となり魅力となる。
- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: DVD
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