三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

貧民街の幸福

 ここんとこ運気が上がってるように感じるのは、金銭関係あれこれを整理して「身の丈」((c)萩生田文科相)を確認したこと。もう一つ、図書館から足が遠のいていること。図書館が「知の現場」だというのは大いなる誤解だったと了解するに至った。書籍や雑誌の「資料」ではなく「無料」目当ての輩が集結する「貧の現場」だったんだ。

 煮込みとホッピーの安居酒屋とか、チェーンの安カフェとか、ブックオフとか、実は「貧」じゃなかった。多少なりともお金を遣う人間たちの場所。モノホンの「貧」は図書館と公園。河川敷のブルーシートと直結している。

 実際に金遣う遣わないとはズレてんだよな。デパートやショッピングセンターを「見るだけ」消費する分には金遣わないが、それなりのカッコが必要。で、そのカッコ…服装とかヘアスタイルとか臭くないとか…を維持するには、それなりの金が必要。その有無が庶民…ちうか貧乏人にとっての、越えちゃいけない「一線」なのだろう。

 ああ、一つエウレカ。関内関外が「もっと人殺しの顔をしろ」で書いていたことが腑に落ちた。刑務所と貧民街をちゃんと維持しろ、と。そこしか居場所のない人間…老いさらばえた明日の自分も含む…のために。

 大丈夫。貧民街は「今ここ」にちゃんとある。板橋、赤羽、十条を含む「東京右半分」にしっかりと。高齢化がさらに進み、さらに貧乏になりながら、みんなそれなりに「幸せ」に暮らせる貧民街が。