三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

投信が売れているらしい

 投資信託が売れているらしい。まあ、自分すら買ってるんだから、そうなんだろう。世間のお金の流れとしてはよい方向性であるように思う。今までは、堅実に貯金するか、株で博打するかの2択だったから、大概の人、特に高齢者は貯蓄しまくってたわけだ。

 投資信託という「そこそこのリスク」の金融商品が、リーズナブルな手数料で買えるとなれば、そら買うでしょう。結果、日本人の少なからぬ部分が「長期投資」を理解し、実践するようになれば、日本経済は少しはマシになる。

 先日読んだ「気づいたら貧困層?」は欠陥のある本だったが、「政府が国民に貯金じゃなく投資をさせたがっている」という主張は、確実に「事実」であろう。

 利己的に考えるならば「短期投資」も同時にブームになってほしい。10年20年を待てる長期投資家と、「じぇんじぇん足りねえんだよ!」と木村一八してる短期投資家。10人ずついたとして、短期投資家は1人が勝って大金を掴み、9人が負ける。長期投資家は10人全員が地道に資産を増やす。その原資は、短期投資家(笑)

 金持ちはさらに金持ちになっていき、貧乏人は10人に1人しか金持ちになれず、9人はさらに貧乏になっていく、ということなんだろう。一口に10年20年の長期投資と言うが、それだけの長期間遣わずに済む金があって初めて可能なこと。カツカツで生きてる貧乏人には無理だし、収入増加=生活向上となっている同じく貧乏人にも無理なこと。

 イマドキの若いもんにアドヴァイスするとしたら、自分自身の資産価値を高めろ、ということにつきる。大学行くなら東大目指せ。はたまたMITかハーヴァードと。会社勤めするなら、会社の金と人脈で自らを高めよ。経験を積み、資格を取り、人脈を広げろ。で、自分自身の価値が給料を大きく上回った時点で、それに見合う給料を払う会社に転職するか、独立起業しろ。

 …無責任に言ってみました(笑) でも、少なくともそのくらいの気構えで働いてないと、容易く社畜に堕する。

 そうやって、兎にも角にも働いていれば、金は後からいくらでも付いてくる…と思うのは、高度成長期の尻尾に生きてきた自分世代だからで、現在は難しいのかもしれない。でも、若いうちに全力を出して仕事と取り組み、自分を鍛え上げていかないとしたら、逆に何をやると言うのか?

 ああしかし、やれるごく一部と、やれないその他多数という構図なのだろう。後者はどうすればいいのか、と。

 そこでの長期投資ということなら、つみたてNISA一択。年40万の20年800万を長期運用する。橘玲お薦めの「日本以外世界株インデックス投信」でいいんじゃね? ここで大事なのは、20代だとしても、節約その他で年40万の原資を捻出し、それを貯蓄ではなく投資に回すこと。これだったら「その他多数」にもできること。その経験によって、投資家としての自分を育てていく。