三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

スクルー爺、回想する

 資産運用は「長期」を見なきゃダメ、って常識をどんだけの人間が理解しているだろう? ちなみに自分が分かったのは、つい数年前のこと。還暦前に分かってラッキーだった(笑)

 というか、若い人間には分からんだろう、と思う。ウォーレン・バフェットみたいなのは例外中の例外で、「近い将来に達成できること」にしか興味がいかない。それが「今すぐ」だったら心躍る。「株式投資」だったらば、トレーディングで手っ取り早く稼ごう、というのが自然な発想。安いところで買って、高いところで売る、高いところで空売りして、安いところで買い戻す、簡単じゃん。信用取引レバレッジかければ、より効率よく稼げるじゃん、と。

 確かに稼げる。自分自身、かつては、そうやっていくらかは稼げた。でも、長くは続かなかった。

 ガツンと稼いで勝ち逃げしたやつがいたんだろ。10人に1人、あるいは100人に1人。9人、もしくは99人が損した分を、まんま稼いたわけだ。要は博打と同じこと。胴元に天引きされない分「フェア」だったかもしれない。そんでも税務署に2割かそこら持ってかれたわけだ。税務署こそまさに泥(以下自粛)

 でも、若者にとって、たとえば「インデックス投信」は魅力的に見えるのだろうか? そこそこのリスクをとりつつ、年3%の利回り(税引き前)を目指す、てな。

 かつての自分が株に手を染めた、最初の資金が50万円だった。当時に自分にしちゃとてつもない大金だったし、今の自分にとっても「損してオケー」など絶対に言えない金額だ。それを単位株のトレーディングではなく、投信に投資するという選択肢など、思いもよらなかった。

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