三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

株やって19年

 ああそうだ。もう一つ書いておこう。武漢肺炎空騒ぎの世界経済に対する中長期的悪影響が「ある」とすると、現在の株価水準は高杉。どっかで今年3月以上の大暴落があり得る。その際には、慌てないこと。リスク資産が丸ごと消し飛んだとしても、それ以外で70歳まで逃げ切るのは楽勝…とまでは言わんが不可能ではない。慌てて売らないのはもちろん、慌てて買わない。3月には見据えることのできなかった「総悲観の大底」を直視して、そこで買う。これが自分にできる、生涯最後の「投資」だ。

 ふと思った。初めて株式投資をやらかした2001年4月…19年前の自分が、今の自分を見たらどう思うだろう? 「俺ってやるじゃん」と思うだろう、と断言する! 20年近く投資を続けてきたからこそ、お金の大事さを痛感し続け、結果、ギャンブルや浪費にハマることが無かった。それこそが一番の「人生における効用」だった。若いうちに、まぐれ当たりで1億の資産を作れたりするよりも、ずっと価値のあることだった。ああ、それは「宝くじで1億あてた人の末路」に書いてあったっけ。

 曲がりなりにも金融資産なるものを持ち、それを運用している60歳の自分が、キッチリと家計簿をつけて、10円とは言わんが100円単位で「お金コンシャス」になっている。それこそが正しいあり方。40そこそこでトレーディングで1億稼いでしまったら、リーマン暮らしがアホらしくなり、会社すっぱり辞めてしまっただろうし、アホな金遣いで破滅してしまっただろうことは、想像に難くない。

 ああそうか。橘玲は、その寸前まで行ったんだ。寸前で踏みとどまって、帰ってこれたんだ。それが彼の根本にある。自分には無い、「鬼」的なもの。

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