三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

悠々自適?

「悠々自適」なんて嘘くさい言葉だと思っていたが、心身を自律できる人間にとっては、人生における最上の日々なのであろう。生活費稼ぎに追われる「逆」を考えれば当然のこと。さらに小市民的には「下を見なければ確信できない幸福」もあるわけだ。「上見て暮らすな下見て暮らせ」の土百姓的に。

 ああ「上見て励め(働け)下見て暮らせ」というのもあるのか。これは脱土百姓の生き方であるな。周囲の土百姓よりも勤勉に働いて稼ぎ、周囲の土百姓よりも倹約して貯める。結果「付き合いが悪い」と土百姓から疎外され、「儲けやがって」と土百姓から嫉妬される。すばらしい。

 具体的な方法論としては、生活費の安いエリアに居住し、都心に通勤する。それだ。自分が35年やってきたのは。真逆が、港区に居住してマスゴミ底辺労働に従事する、か。テレビ局や制作プロダクションの、なんちゃらアシスタントとか。田舎出身なら完璧(笑)

「上見て冷笑し、下見て安堵する」もあるな。世の中のそこかしこに存在する「アホ」について、一つ一つ的確に「アホくさい」と指摘し、それとは無縁の我が身を言祝ぐ因業爺。上は「亡命」先で豪邸吹っ飛ばされたゴーンから、下は宝くじ買い続ける貧乏人まで。親鸞聖人の境地とは程遠い。だが、それでいい。それこそが、現在日本の土百姓? そうかもしれない。高等遊民にならって「高等土百姓」ってか(笑)

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