三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「FIRE」は無理筋

 アメリカで流行り始めているらしい「FIRE」なるライフスタイル。若いうちに7500万円だか稼ぎ貯めて、30代でリタイアし、資産運用で暮らすんだと。アホくさい。でも、アメリカだったらば、それなりの説得力があるんだろう。IT長者の、3段4段下くらいの「ヌルい成功者」と。日本じゃ丸出だめ夫。利回り7%って、詐欺ですか?と。ニューズピクスでもさんざん叩かれている。

 じゃあ、いくら要るんか? と聞かれて、3億円を年3%で運用して、年収900万だったら何とかなるか、と思うが、資産3億ある40歳が、そんな暮らしで満足できるわけなかろう、という、これまた当然の結論に至る。

 年齢と資産のギャップは「不幸」をもたらす。60歳まで社畜やって1億の資産を築いた人間なら、その後の晩年を「便爺」(生産するのは大小便のみ、という蔑称)としてすごすのも「あり」だろうが、それが「40歳・7500万」だったら、さらなる山っ気全開だろう。で、20年後に「60歳資産3億」と「60歳資産ゼロ」に別れるわけだ。確率論的に、確実に。

 ああ、何か分かった。「金持ってる」として、それが単に「金」「あぶく銭」だったら、ガンガン使っちゃう。無くなるまで使い切る。それが一つ。自分が働いて稼いだところからの「貯金」なら、使う前に考える。定年まで稼ぎ貯めた「金融資産」なら、尚更のこと。その運用が「トントン」だったり「含み損」抱えてるというのが、実は重要。「あぶく銭」的に使おうとは絶対に思わない。逆に日々の支出を家計簿つけてコントロールしようとする。そこらへんに重要なポイントがある。ちゃんと考えよう。

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