三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

ヘボ投資家の反省

 単位株投資について反省する。ごくごく手堅い「バフェット銘柄」を、十分に待って安値で仕入れてきたはずなのに、なんで日経平均以下のパフォーマンスなんだろう? 一つ考えられるのは、十分とは言えない投資額で多数銘柄という、スケール問題。必然的に最小投資金額が少ない銘柄ばかりとなる。すなわち安株。安いゆえに脆い。空売りするにも安上がり。ゆえに株価が崩れやすく、回復局面でも遅れをとる。

 短期の利ざやを稼ぐトレーディングじゃない、長期投資は、仕入れたらストロングホールドが大原則。その原則においては、小型大型かぎらず、銘柄数は多いほうが安定する。ゆえに、インデックス投信には勝てない、ということなのかも。ああそうか。そこで才能が問われるんだ。トレーダーじゃない、投資家としての。スクリーニングでリストされた「バフェット銘柄」のうち、どれを選択し、どのタイミングで買うか。

 極端な話、相場が安定している時には手を出さず、武漢肺炎空騒ぎで、総下落したところで、初めて「買い出動」する、というやり方もあり得た。自分にゃ絶対にできなかったが。

 心理分析をすれば簡単な話。「景気が悪い」時には、そもそも投資意欲が湧かない。「悪い相場」の話なんか聞きたくないから。「景気が良い」「相場が良い」と聞いたところで、初めて「どれを買おうかな?」と投資意欲が湧く。

 ここ数か月の自分がまさにそうだった。「一時的な下落」と思ったから買いに出ただけで、「こりゃダメだ」と思ったところで、投資意欲がゼロになった。

「一時的」じゃ買わず、「ダメ」で買うのが、モノホンの逆張り。モノホンのバフェット流。「総悲観」というのは、自分も含めての「総」。自分自身、悲観などこれっぽっちもしてないのに、買うんじゃありませんよ、ちうこと。ホント、じぇんじぇん分かってなかった。

 だから「楽観」に転じ、「買おうかな」なんて思い始めてる今は、買っちゃダメ絶対。すでに買ったものが、いっときの下落から上昇に転じ、黒転したところで「売ろうかな」も同様にダメ絶対。そう思うのは「下がるかも」という悲観があるから。「ここで売るバカはいないよな」てな感じのアゲアゲ絶好調。全員が悲観ゼロの「総楽観」になった時にこそ、売るべし。