三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

つまりは「日本以外」投資

 資産運用の、ある意味アホらしさについて考える。インデックス投信が「守り」で単位株投資が「攻め」だったはずが、逆転している。「攻め」と言ってもトレーディングじゃない。自分なりに吟味した「バフェット銘柄」を30ほど揃えて、ささやかながら配当を稼いで、キャピタルゲインも地道に、というところだった。実際は武漢肺炎空騒ぎの総下落で大赤字。ようやく戻ってもせいぜいでトントン。それよかアメリカ中心の先進国投信が圧倒的に成績がいい。次が支那中心の新興国投信。

 日本株は一切無視して、S&Pのインデックスに全資産を預けていたら、最高のパフォーマンスを上げていた、ちうことだ。橘玲が何年も前に言ってた通り。でもそれじゃ日本の証券会社、投資アドバイザー、さらには空売り豚さんなど「市場関係者」は誰一人儲からない。投資初心者が、投資アドバイザーにアドバイスされ、証券会社を通じて日本株に投資し、空売り豚に食い物にされることにより、全体が潤うわけだ。それが日本株経済圏の仕組み。そんな罠には金輪際近づかずに「日本以外インデックス」に投資するのが「必勝」。

 武漢肺炎でダウナスが下がったところで追加投資した成果は十分にあった。リーマン・ショックの際も同様だったと思う。日本経済は信じないが、日本以外の世界の経済成長は信じる。そこにこそ長期投資するのが正解。

 短期中期はともかく、長期的に日本の没落は見えている。原因は少子高齢。高齢者が若者を搾取し、貧窮する若者は結婚も子作りもあきらめて、自分一人が生き延びるのに精一杯。そんな国に未来なんぞあるわけない。真っ暗。その日本の高齢者「予備軍」としての最適解は、年金受給を遅らせてメイチ増額を図りつつ(お国に貢献してるぞ)、資産は海外で運用すること。

 暮らしも海外。自分はスペイン一択。現在進行形で没落していく日本で暗い気持ちで日々を過ごすよか、とうの昔に没落しきったスペイン(失礼)で、のほほんと暮らす方がいい。

 でもそういう高齢者が増えると「国外在住者の年金支給額切り下げ」なんてことを言い出しかねないのが為政者。選挙の得票に結びつかない層はとことん冷遇するのが「基本」だから。

 ゆえに密やかに行う。「スペイン物価高ーい(事実)。日本で暮らす方が数倍安上がり。移住なんてするんじゃなかった」と泣き言を並べとく。実際日本は「安い」わけだ。物価も給料も。で、追い詰められた若者たちによる「高齢者征伐」が始まる日は近い。