三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

田舎っ子は勉強第一

 で、そんな田舎に生まれついた不幸なこどもらは、とにもかくにも必死こいて勉強しろ。町の、都市の、大都市の学校へ進学して、そのまま田舎と縁を切れ。でないと一度きりの貴重な人生を軽く棒に振る。

 勉強せにゃならんのは都会の子も一緒だが、結果が違う。都会には、秀才エリートにも、落ちこぼれ落伍者にも、それぞれの居場所がある。「都会は勇者にも卑怯者にも優しい」(曽野綾子

 下町と山の手、板橋・赤羽と港区の格差は当然あるが、同じ町内にもさまざまな階層の人間が住んでいる。下級国民だらけの板橋弥生町に「元院長」なる上級国民が住んでいるように。隣り合って住んでいても、階層が違えば交流はないし、互いに気にしない。

「うち」だってそうだな。もう四半世紀のお付き合いのマンションのお隣りさんでも、何やってる(た)人かまったく知らない。

 田舎は違う。全員知り合い。村八分をドス黒い暗部とした同調圧力がハンパない。そこには秀才エリートの居場所はない。預言者は故郷じゃ受け入れられない、的な? 違うか(笑)

 田舎にゃ居酒屋が1軒しか無いわけだ。比喩として。そこで上級下級がかち合ったら、お互いに楽しく飲めませんよ。で、必然的に、多数派である下級が残る。少数の上級は田舎を去るわけさね。