三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

田舎ベンチャーの蹉跌

 ベンチャービジネスというのは、要は先駆者の利益追求なのだが、これは田舎じゃ不可能。地場産の何かを活用した独創的な商品がヒットすれば、すぐに模倣される。抗議すれば、不買運動の標的になる。市場から閉め出される。原材料供給を断たれる。よそ者(それも成功しやがった!)排除が目的なら、地元は一致団結だ(笑) さらに行政が手を出してきて、ビジネスを丸ごと乗っ取ったりすることさえある。

 先駆者はアホらしくなって廃業して別の土地へ行く。残った連中はそもそもイノベーションとは無縁だから、ビジネスは先細り、やがて滅びる。残るのは残骸、廃墟、そして「やっぱりこの土地はダメ」という安心感(笑)

 そういうことが常態化してるから、新しいモノなど何一つ生み出せず、衰退が必然となる。つか、例外的にそういうことをしなかった田舎が、繁栄し、町にクラスチェンジして、都市、さらに大都市へと発展していったのだろう。東京にしたところで、例えば寂れ商店街だけを切り出せば、十分に閉鎖的で、田舎とまったく変わらない。

 つまるところ、衰退した田舎は、衰退こそが必然。税金をつぎ込むのは無駄。単なる貧乏人を、貧乏を飯の種にする「プロの貧乏人」にするだけ。そんな田舎に移住してビジネスやろうなんて手合いは、聖人か馬鹿か、馬鹿な聖人か、どれかでしかない。