三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

東京再発見

 武漢肺炎空騒ぎが収まった後、どっか旅行したいかと言えば、「国内」は、どこへ行っても嫌なことを思い出しそうだ。「今は来ないで」とデニー知事自らが言いやがった沖縄や、他県ナンバーのクルマに嫌がらせをした徳島、県境に「関所」を作ろうとした東北や新潟とか。いや、たまたま悪目立ちしただけで、どこの田舎も同じことなのだろう。

「新田(しんでん)の三男の娘が東京からコロナ持ってきよった」「おそがいこっちゃて」と。で、それで「本家の大奥様がコロナでお亡くなりになっただ。まだ90歳にもなられていない、89歳で、お気の毒に」「三男の家は、どっかよその土地へ行ってもらうしかないだな」「このままじゃ八分だしな」と。

 そんな「砂の器」前日譚みたいな話が、いくらでもあるのだろうしさ。

 田舎には行かない。金を遣うなら「地元」。「東京再発見」が、ポスト武漢肺炎のトレンドだ。

 そうやって東京にお金を遣い、東京の飲食店を支えて、「東京のお店」を盛り立てていく。「世界で一番美味しいものが食べられる町」にしていくのが、現に東京に住んでる人間の使命なのだと強く思う。自分が興味あるのは「飲食」なんで、こういう偏った言い方になるが、それが「ファッション」でも「スポーツ」でも「アート」でも、あるいは「ビジネス」でも「科学技術」でも同じこと。

 いや、東京に限らず、大阪も名古屋も、あるいは沖縄も、他所に頼ることなく、自立自存していけばいい。そういう都市であり、「くに」であってこそ、魅力を感じる。「今は来るな」「後でお金を落としに来てね(はあと)」なんて抜かすとこには、一生行きたくない。