三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

備蓄の流儀

 そもそもさ、日用品の「備蓄」ってちゃんとやってる? 自分の場合、独身時代の一人暮らし歴がそこそこ長いので、それなりに計画的な買い物が習慣づいている。つっても、大したことじゃない。「いざという時に何かが無い」状態に至らないように「プラス1」を買っておく、というだけ。

 例えば、醤油の新しいボトルを開けたら、その時点でもう1本買っておく。歯磨きや洗剤でも同じ。

 そこで思うのだが、マスクやトイレ紙を買い占め備蓄している高齢者の皆様って、他のあれこれは、ちゃんと備蓄してんのかね? 連日早朝からドラッグストアの前に行列して、マスクもトイレ紙もすでに1年分備蓄してるとする。でも、醤油も歯磨きも、今使ってる分しか無いとしたら?

 テレビが「醤油不足」「歯磨き不足」を報じた瞬間、パニックになって、醤油と歯磨きを買い占める。1年分?(笑) そこで新たに「サラダ油不足」「シャンプー不足」が報じられる。もちろん買い占める。次は、ちょっと意表をついて「靴下不足」と「ジップロック不足」。当然買い占める。で、ありとあらゆる日用品の1年分を備蓄したあたりで、唯一備蓄できない「寿命」が尽きて、お亡くなりになるわけだ。

 そして残るは「備蓄屋敷」。備蓄のうち食品は消費期限をとうの昔にオーバーしてる。それ以外も、例えば「婆ちゃんが10年前に買ったマスク」を、今更使う気になれる? 必要なら新しいもんを買って使うよね。で、「備蓄屋敷」は「ゴミ屋敷」にクラスチェンジ。後片付けに多大な経費と労力を遣わされるハメになる、と。

 今現在、あなたが溜め込んでる「マスク」「トイレ紙」その他がすでに「そう」なんですが、それがお分かりですかー?