三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「不安」を売るのがテレビの仕事

 橘玲ツイッターで繰り返し紹介している、国別都市別の、武漢肺炎による死亡者増加率グラフ。あれを見れば各国各地の実情は、文字通りの一目瞭然で、日本が十分に「収まっている」と分かる。アメリカがとんでもないことになりつつある、ということも。

 でも、テレビは連日連夜「東京で**(2桁)人感染、今までで最も多数」「*県で新たに*(1桁)人感染」「*(1桁)人新たに死亡」と報道する。

 高齢者が大多数の情弱は不安にかられて浮足立ち、出来ることを何かせにゃ、と、とりあえずは病院へ行って不定愁訴する。開店前のドラッグストア前に行列して、マスクやトイレ紙を買い漁る。

「渋谷で遊び歩いてる若者を取り締まれ」「学校休みにしても、公園でこどもらが集団で遊んでたら意味ないだろ」と抗議する。

 そのくせ自分ら高齢者の外出については、いかなる批判も許さない。「年寄りが家の中に閉じ込められたら、そのまま寝たきりになって死んじゃうんだよ」てなことを1ミリの疑問も抱かず言う。

 煽ってるのはテレビなんだから、正しく指導してやれよ、と思う。ネットで何を言っても高齢者には届かんのだから。