三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「感染経路不明」って、そういうことか

 プロスポーツ選手や芸能関係者に武漢肺炎の感染者が出るのと、ほぼ時を同じくして「感染経路不明」が言われ始めた。銀座や六本木や、大阪・北新地の「夜のお店」ということなんだ。とってもお高い、一流の。

 政財界の大物爺も、常連客だったりするお店。そこで、爺を接待した取引先の会社の営業課長が武漢肺炎を発症したとする。その夜、その店にいた客全員が特定され、感染チェックを受け、陽性なら医療機関に収用隔離されることになる。そんなことを、大物爺が許すわけがなかろう。だから、課長は絶対口を割らないし、状況から、お店が特定されたとしても、店は客の名前を絶対に明かさない。それが「夜のお店」の鉄血の掟。結果、「感染経路不明」となる。

 そもそも課長は発症しても、病院に行かない可能性大。結果、重症化しても、死ぬかもしれなくても、それは会社へのご奉公。昭和以来のリーマン魂である。でも、実際に人死にが出れば、さすがにそれは隠せない。

 小池百合子が「志村さんの最後の功績」と口を滑らせて批判されたが、その夜の記者会見の「夜のお店」発言から振り返れば、これまた「そういうことか」と納得が行く。

 唐突に「夜のお店」と言えば「感染例があるのか? 具体的な店名は?」と突っ込まれる可能性が高いし、「夜のお店」業界からは「営業妨害だ」と抗議される恐れがある。

 でも、「志村けんの死」という事実が共有されていれば、生前の彼の「夜の生活」からして、「ああ、そうか」(察し)となる。現にそうなった。

 で、この先はゲスカンなのだが、百合子から「大物爺」への警告だったのかもしれない。

「夜のお店、で分かるでしょ、センセイ? お店の名前を公表したら、センセイもちょっとご面倒なことになるかも。ねえ?」てな。

 だからこその「志村さんの功績」。怖いぞ、百合子。