公立図書館の運気の悪さについては何度も書いている。「本」という文化財を求めて図書館を訪れるのではなく、「無料」を求めて蝟集する手合いの運気が良かろうはずがない。
そもそも連中にとっては「本」なんて要らんのだ。空調が効いた屋内スペースに椅子と新聞雑誌があればいい。新聞はスポーツ新聞と夕刊紙があれば、より望ましいし、雑誌は×ヤクザ○実話系週刊誌(週刊大衆とかアサヒ芸能とか)があればベター。コミック誌があるなら言うことがない。
そんな連中のお相手を強いられる図書館スタッフは「司書」というより、民生委員の下請けみたいなもんだ。「本読まない連中は図書館に入るな」とゲートに立て看したい気持ちが満点だろう。「風呂入ってから来い」とも。
その点新古書店はマシである。108円(もう110円?)コーナーでさえ、いや、108円コーナーにこそ「本を読みたい人間」が集まるのだから。まんがの立ち読みしてる若い衆だって、図書館爺よりは数段マシ。「未来」があるしな。立ち読みするほどのまんが好きなら、やがて金を出すようになるだろう。「1円でも払ったら負け」とがんばってる図書館爺(婆もいるか)の100倍マシだ。