三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

金麦と本麒麟

「ホッピーは飲むけど発泡酒は飲まない」が自分の「決まり」だった。20年来の痛風持ちで、運動習慣とザイロリックで尿酸値を安定させている身としては、ビールはタブーなのだ。でも、そもそも痛風持ちになったのは、相当レベルの「ビール好き」だったからで、それを断たざるを得なかった辛さは「お察しください」としか言いようがない。

 そんな自分にとって「ビールの代用品としての発泡酒」は、登場した当初から「気に入らない存在」だった。何度となく飲んだが、そのたびに「違う」との思いを新たにしてた。「プリン体ゼロ」を謳ったチョコザイな代物もあったが、味は最低だった。

 で、「本当に飲みたいなら、痛風リスクを冒してでも『ビール』を飲む。発泡酒はいっさい飲まない」と決めた。それが15年前のこと。「飲むとしても一日1杯だけ」と決めて、店では「ビールだよね?」と確認した上で飲んでいた。単に「生」と称して発泡酒を出す店が多かったから。

 ホッピーについては、現在に至るまでずーっと飲み続けている。ホッピーもその起源をたどれば「ビール代用品」として生まれたのだが、現在日本では「完全な別物」というのが自分の判断。つか「ホッピーを飲む」というシチュエーション自体が特殊なのだ。「ある種の居酒屋」限定だよね。ビールが、ご家庭から各種飲食店、冠婚葬祭パーティ会場その他で広く飲まれているのと対照的に。

 一週間前に「金麦ゴールドラガー」を初めて飲んで、まさに目からウロコが落ちた思いだった。「ビールと区別つかん」というのが、ごく率直な感想。いや、ビールの中にもダメなのはいくらでもあって、高知弁で「たっすい」と侮蔑するのだが、具体的にはバドワイザーとかコロナとか。ロシアで飲んだビールも酷かった。それに比べりゃ金麦は堂々の「ビール」である。

 で、先行製品だった(と、これも初めて知った)「本麒麟」も飲んでみた。金麦と変わらない。…そう言うと「先行者」へ失礼なのだろうな。どちらも「ビール」である。

 自分自身、そう味わってしまっているなら、ビールにこだわる理由はなくなった、と思う。よござんす。「金麦」もしくは「本麒麟」を飲みましょう。「一日1缶だけ」ね。

 

金麦 ゴールドラガー 350ml×6本

金麦 ゴールドラガー 350ml×6本