三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

電子書籍のことなど

講談社 純利益64%増 電子書籍好調 紙の不振補う :日本経済新聞

電子コミックスの売り上げ、紙コミックスを初めて上回る - ITmedia ビジネスオンライン

 電子書籍市場の売上は8割以上がまんがだ。コミックスは2017年に紙1666億円に対し電子1711億円と逆転。計3377億円で、95年の2507億円を800億円以上上回る。電子まんがが出版界を支える構図だ。
 版元により取り組みの「濃淡」もあるようだ。大手版元でも、流通への配慮として電子への対応を意図的に遅らせてきた向きがある一方で、講談社などはいち早く取り組んできた。その講談社は18年11月期の単独決算で、純利益で前期比64%増の28億円。売上高は2%増の1204億円。うち、デジタル分野の売上高が34%増の334億円で、電子書籍が44%増の315億円。要は電子まんがのおかげさまなのだ。
 出版界の既成システムによる「紙」の流通はとうに限界に達している。リアル書店は、雑誌をコンビニに奪われ、書籍を新古書店やネット書店に奪われてきた。さらにコミックスを電子に奪われつつあるわけだ。だが「読者」の利便性は飛躍的に増している。書店が一軒もない田舎に暮らしていても、電子であれば、まんがでも書籍でも発売と同時に購読が可能だ。たとえ外国にいてもWifi環境さえあれば無問題。スペインにいても、タイにいても「進撃の巨人」の最新刊を発売日に読める。
 まんがが引っ張ってくれるなら、電子書籍はまだまだ伸びるだろう。専用デバイスの売れ行きがイマイチでも、無くなることはあるまい。日本では先陣を切ったソニーリーダーはすでに死に体だが、Kindleがある。koboもまだいる。自分としてはそれで十分。Kindle電子書籍タブレットと電子まんがという二刀流で死ぬまで「本」には不自由せんだろう。それでいい。