三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

寿命を金で買えばいい

 もうこれ以上「寿命」を伸ばす必要はないと思ってる。少なくとも日本においては。長生きすればするほど、あちこちガタガタのボロボロになって、で、とどのつまりは死ぬわけだから、何よりも当の年寄りにとって、シンドいばっかで、いいことなんて一つもない。これはホント、自分自身のこととして、そう思う。

 でもまあ、不老長寿というのは、秦の始皇帝を筆頭に、権力財力を持つものが、最後に追い求める「夢」であるというのも分からんでもない。だったらばさ、この際「寿命が金で買える」システムを構築するというのはどうだろう?

 今の平均寿命が男80歳、女86歳くらいだろうが、1億円払えばプラス10年の寿命を保証する。10億円でプラス20年。100億円でプラス30年。メイチ買えば、男110歳、女116歳まで生きられる。これは買う奴がいるだろう。1億ならおそらく万人単位で、100億でも二桁いるんじゃないかと想像する。総売上は数兆円になるだろう。外国人もオケーオケーにすれば、さらなる売上が見込める。それで健保の赤字を補填する。

 で、金払った以上は、何が何でもその年齢まで生かされる。臓器移植からサイバネ的なあれこれとか、先端技術のすべてを注ぎ込んで、生きていただくわけだ。結果、内臓も含めて全身の8割が遺伝子組換え豚由来になったり、「機械の身体(有料)」になったりする。

 和歌山の山林王の山田太郎さん(仮名)は100億払って110歳の天寿をまっとうしたが、晩年の30年間は認知症max、最晩年の20年間は寝たきりで、3日に1度、思い出したように「殺してくれえ」と叫んでいたそうだが、それも一つの人生。

 自分はどうするって? 200万持ってスイス行って安楽死する。以上。