三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

ビーガンな未来

 ちょっと未来のことを予想するなら、脱炭素の次はビーガンだ。人類にとっての最大レベルの偽善だが、脱炭素よりパンピーが分かりやすい分、イッキに「常識」になる可能性がある。

 最初は家畜の飼育環境改善てなあたりから。そっから「動物の人権」までは一瀉千里。「肉を食う」こと自体が、今現在の「煙草を吸う」レベルの悪徳認定されるわけだ。で、最終的には「視肉」を食うことになるのだが、それまでには何十年かかかる。世界の歪みはどこに生じる? 遺伝子組み換え作物への評価バイアスがイッキに消滅するのかもしれん。「モア・フロム・レス」の文脈がそうだった。

「可哀想な家畜たちの命を救うため」という偽善が何をもたらすか、だ。動物由来の栄養素を生産すべく遺伝子操作された作物はオケーオケーになるだろう。「視肉」生産のための、牛豚鶏の遺伝子操作も。それはやがて、チキン・ジョージ博士を産み出すことになるのだが、まだ誰も知らない(笑)

 牧畜やブロイラー生産等の「肉関連業界」はドンづまるだろうが、そこからの出口戦略は? 牛豚鶏を「ペット」化するという、おぞましいアイディアを思いついた。犬猫に次ぐ愛玩動物。豚は台所の生ゴミを食うからエコ。牛鶏は新鮮なミルクや玉子も供給してくれる。屎尿は家庭菜園の肥料になる、と。…嫌だろ。

 だとしたら、現在世界に存在する牛豚鶏のほぼ全部は、来たるべきビーガン世界の前哨で殺されるわけだ。そして種としての存続がギリギリになる。

 遺伝子組み換え業界への投資が◯。既存の農林水産業への投資は×ちうことか。ごくごくざっくりとね。

 日本全国で耕作放棄された農地を集約し、遺伝子組み換え作物を堂々生産する…のはダメ。「国産」絶対のユーザーと折り合わない。どっか外国でやるんだな。それを日本は輸入する。国内農業は? どうなるんでしょうね。