三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

町のサンクチュアリ

 まだ2月なのに連日20度を越える暖かさ。もう春? それとも嘘春? チャリ日和であるのは間違いない。走らねば。

 町探訪拡張ルートでどんどん走ってく。脳内地図が描き足されていく。あらゆる土地には、今住んでいる人、かつて住んでいた人、商売してる人、新たなビジネスを目論んでる人、ただ通り抜けていく人、それぞれの「意味」が重ね書きされている。それこそが町の記憶で町の歴史。

 先日見つけたのは、板谷公園そばの弁天社の縁起。そこに住んでた婆の夢枕に弁天様が立って、そんで始まった社とのこと。その後もあれこれあったらしく、神意だか妄想だか判別不明な事柄が書き連ねてあった。

 地所としては単に区画整理のやり残し(婆が一所懸命にふんばったからだろう)だが、濃厚な「意味」が記されている。こうなったらもう誰も手出しできない。「聖域」はこのようにしても生まれ得るのだ。