三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「マイクロ財団」の具体例

 今ここに金融資産1億円を持ってる、余命いくばくもない爺がいたとする。死ねば相当額の相続税が発生する。爺は絶対に嫌。バチカンに丸ごと寄付しようとか思っている。サン・ピエトロ寺院の屋根瓦何枚分?

 この1億円を、苦学生100人に100万ずつ無償で配ることができれば、一番手っ取り早い世代間贈与となる。そのためのマイクロ財団を設立し、そこに資産1億円を移し、100人に配布する。そのプロセスでの税金はゼロにする。

 苦学生100人の選択は、財団の「長」である爺が行う。中には、実は苦学なんぞしてない爺の孫が数人入っているかもしれない。爺に対してエロス資産をアピールして100万をゲットせんとする、性悪女子高生が10人ほどいるかもしれない。でも、残り8割の「モノホンの苦学生」には確実に届く。

 ここで重要なポイントは、贈与税相続税その他で国に持っていかれた爺の金は、若者世代に遣われるとは限らない、ということ。その相当部分が、年金財政の補填その他で、爺世代に還流される可能性大。それを、爺が「苦学生限定」とすることにより、全額が若者世代に譲渡される。

 このように「お金の遣いみちを自主的に決めることができる」のが財団設立の目的。贈った先からの「感謝」も期待できる。

 税金として持っていかれたなら、その先は「闇」。「感謝」なんてないし、有能な官僚が、社会全体に効率的に還元してくれてる、と信じるだけ。うん、信じるしかない(笑)