三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

群れる爺婆

 自分自身、強くありたいと思うが、「強さ」を称揚したいとまでは思わない。「尾形、人間とは弱い者だ」し。また、孤独を希求するものでもない。

 だが「群れずにいられるだけの個の強さ」はあらまほしいところ。戦争は群れなきゃ勝てないが、老とか死とか、実存的な問題は「個」でしか取り組めない。一人じゃ飯も食えない、トイレにも行けない小娘が群れてキャイキャイやってるのは微笑ましいものだが、爺婆がやると見苦しい。いや、婆は群れてもうるさいだけだが、爺が群れるとヤヴァい。汚物もしくは危険物に変容する。すなわち汚く臭く危なっかしい。酒など入れば尚更のこと。

 群れを離れ、一人自足している爺こそがあらまほしい。無人の荒野に一人というのではない。都会に一人。つまり、広義の「群れ」に所属しつつ、適切な距離を保って「群れる」ことはない。そこがポイント。

 でもまあ、爺婆はそこかしこに群れている。ここしばらくは左翼老人の群れをあちこちで見る。神保町交差点でマイクで演説していたり、地元板橋の都議会議員事務所に集まってたり。

 昨日は中板橋駅前にいた。駅前交番の横に5、6人並んで「学術会議任命拒否反対」をアピールしていた。ざっくり団塊。その大多数は10年後は足腰立たずに認知で、半分はこの世に存在しないだろう方々。まあ、歩き回れる体力があるうちに、せいぜい「活動」するがよろしかろう。

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