三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「色」を根拠にするな

 ネットのあちこちで目につくのが、黒人が白人を暴行する動画。いきなり殴りつけたり、倒れたところを執拗に蹴ったり。監視カメラ映像ならまだ分かるが、仲間内で撮影してると思しきものも多い。暴力犯罪の証拠映像だろうに、何を考えて撮影したり、ネットに上げたりしてるのか。単に馬鹿なのか?

 まあ、動画を拡散させている人間の意図するところは明白。白人(警官)が黒人を痛めつける動画もあれば、逆もある。皆様、どうお考えでしょうか? という問題提起のつもりなのだろう。結果「差別感情」を喚起し拡大させても知らーんという確信犯。

 自分は日本人で黄人だが、法と秩序や正義は「色」とは無関係だろう、という常識はわきまえている。要は暴力犯罪の加害者と被害者がいるということ。加害者は法により裁かれるべきだということ。

「色」により、行動にバイアスがかかるとおかしなことになる。被害者と自分が同じ「色」であるという理由で、自分に「行動する権利」があるというのは違う。まして「報復する権利」なんて耳糞ほどもない。「白人警官が黒人を殺した」からといって、「黒人である自分が警官に象徴される法と秩序を否定する権利」などない。これはもう絶対にない。

 そんな権利があるならば、「白人に暴行する黒人の罪」も、同じ黒人として自らの罪として受け止め、謝罪すべきだ、ということになる。違うだろ。「色」は関係ないだろ。

 これはしかし、真剣に考えなければいけないこと。「色=人種」が正義の根拠となるって、つまりはナチスと同じこと。「ゲルマン人ユダヤ人に復讐する権利がある」と。その「正義」で何百万人かを殺した愚行を、もっぺん再現するのかね?