三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

嫌な話だが…

中学生の自殺が相次いでいるようだが、それについての風潮が何かおかしい。いじめ→被害者自殺→学校の責任追及(→オプションで校長も自殺?)てなシナリオがすでに出来上がっていて、それに従ってマスコミも世間も動いているかのように見える。。
要するに、いじめがあれば、被害者が自殺するのは当然で、それでこそ学校の責任も追及可能になる、てな。いじめ以外を原因とする自殺もあるだろうし、周囲の人間に原因を理解させることを拒否せんがための自殺だって、古来青少年には珍しく無いだろう。
でも、こういうシナリオがあらかじめ用意されているから、自殺があれば「当然いじめがあっただろう」てな追及がされるし、学校やら校長やら教育委員会やらが魔女狩り的な責任追及のターゲットとなる。現にいじめられてる子にとっては「自殺」が有力な選択肢となる。つまり、相次ぐ自殺の要因にこうしたシナリオがあるちうことになる。
このシナリオが暗黙の了解でもって、いじめる子らを免責していることも見逃せない。現に彼らが誰かをいじめていても、被害者がシナリオに従って自殺しなければ「いじめ」としては問題視されない。もしも自殺しても、責任を追及されるのは学校や校長など「大人」。自分らは葬式でいっとき泣いてみせればいい。棺を覗き込んでほくそ笑んでるところなどを目撃されない限り、無問題。

五年後に仕返しされて殺される覚悟があればいじめてもよい (枡野浩一

「かんたん短歌」の枡野浩一の秀歌だ。分かりやすいシナリオが欲しいなら、これをこそ採用すべきではないか。5年後とは言わず今。いじめられた子が自殺する代わりに加害者を出刃包丁で刺し殺す。金属バットやバールのようなもので殴り殺す。当然殺人罪に問われるが、情状酌量で執行猶予。「精神的に追い詰められた結果、仕方なく殺してしまいましたが、死んだ彼(彼女)にも生きる権利はあったと思います。今は反省しています」と涙を流す。世間はヒーローとして賞賛する。
中学生の自殺は減るし、いじめは激減するよ。別の問題(殺人とか)は一時相当数増えるかもしれんけど。