三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

無人餃子販売

news.yahoo.co.jp

 無人餃子販売店で3千円なんぼの商品を取り出し、レジで10円払って立ち去った「客」についての問題。要は「窃盗」なのだが、10円なりとも「払ってる」ところが微妙。監視カメラでしっかり捉えられている。「犯人」特定は可能なのだが、そっから先の話。店は警察に被害届を出したとのことだが、警察は動いてくれるのだろうか?

 正直難しいと思う。まず、「犯人」を特定するまでに捜査員✕時間が必要。特定したとして、「犯人」が「ちゃんと請求された通りのお金を払った」と言い張ったら? 現にお金は払ってる。10円だが。それが請求額と違うということ。「犯人」が故意に違う額を入金したことを店が証明しなければ「窃盗罪」は問えないのでは、と。

 仮に路上に1万円を置いておいて、監視カメラで撮影していて、持っていった人間を「ネコババ」と警察に訴えたとして、捜査してくれるのか、という命題にも通じる。「犯人」が捕まる以前に、そのような「いたずら」を仕掛けた連中が捕まるんじゃないか。

「停止板の無い駐車場」と比較すると分かりやすいかも。駐車場の場合はクルマのナンバーを読み取ってる。所有者を特定できて、駐車料金を請求できる。警察に被害届を出すまでもないこと。そこで抑止力が働き、ズルをする奴はいない。でも「無人餃子販売店」の場合は、警察だよりというところが弱く、そこを突かれたのだろう。

 これは書店も同様だろう。ブクオフ買い取り=換金を狙った万引きが多発したら、監視カメラの映像があっても、警察は動いてくれるのだろうか、と。

 要は、本来「店」が負担すべきセキュリティ費用を「監視カメラ+警察への被害届」で代替しようとするビジネスが成立するか否か?ちう問題なんだな。