三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

初体験は「無謀」から

 自分が初めて株取引に手を染めたのは、20年も前のこと。40代の初めだったから、年齢的にはかなり遅かった。いきなり単位株のトレーディングに取り組んだのは、今から考えれば馬鹿だったと思う。投信の積立あたりから地味に始めて、自分なりの相場観を養うべきだった、と痛切に反省する。準備した資金が50万円というのも無謀すぎた。ネット証券が登場して、手数料が安くなったと言っても、指値注文で1500円だった時代だ。売買の往復手数料3000円だけで総資金の0.6%じゃん。デイトレなんざ思いも寄らない時代だったわけだ。

 今だったら随分とマシじゃないかと思う。手数料が格段に安くなったし、NISAもあるし。50万なら、NISAでインデックス投信の日本株アメリカ株を半分ずつ買って、期限の5年いっぱい寝かせる。あるいは積立NISAを使って月何万かずつ積み立てる。

 リーマン・ショックやら、スケールはずっと小さいが今回の武漢肺炎騒ぎのようなことがあれば元本割れを起こすが、5年、あるいは10年という時間をかければ、着実に資産を増やせる。

 でも、分からんのだよね、初心者には。「安いとこで買って、高くなったら売ればいい。簡単じゃん」と思いこむ。そんで、早けりゃ数週間、遅くとも数か月で、投下資金を倍にできると思っちゃう。

 世の中には勘のいいヤツがいるから(特に若者には)、そういうヤツがギャンブルのつもりでトレードして、短期で高収益を上げるということは十分にあり得る。でも、割合にしちゃごく少数。1000人に1人じゃ少なすぎるかもしれんが、10人に1人じゃ多すぎる。そのくらいの少数。で、自分がその1人なのか、それとも9人もしくは999人なのか、あらかじめ予見するだけの「勘」こそ必須なのだが。