武漢肺炎による「3密」回避で、一つ「良かった」と思うこと。飲食店などが、窓やドアを開け放ち、中を覗けるようになったこと。「覗ける」というはちょっと違うか。「通りすがりに、どんな店なのか様子が分かるようになった」ことだ。
エアコンがどこでも標準装備になった昨今とは違い、「クーラー」と呼ばれて贅沢品だった、何十年か昔を思い出す。どの店も、あるいは家も、学校も、夏場は窓を開け放し、外気を通すようにしていたものだった。それを思い出して、何か懐かしいんだよね。
自分自身、エアコンの冷気が苦手なこともある。多少蒸し暑くとも、窓を開けて、汗ばむ身体に扇風機の風を浴びてる方が好きなのだ。
梅雨入り前の5月の東京は、からりと晴れ上がる日が多く、1年で一番気持ちのいい気候だ。その時季の「オープン」は実にすばらしいこと。で、今まで立ち寄ったことのない店の、中の様子が垣間見えて、「ちょっと寄ってみるか」と気持ちがそそられたりもする。前に「弁当販売の効果」について書いたのと同様に、店も客も「オープン」をキッカケに新たなマッチングが生じて、商売が、より回るようになるんじゃないか?