三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「安心」求めて医療崩壊

「検査」を求めて、ひたすらに医療機関を巡回している人たちは、何を考えているのだろう? いまやほとんどの機関で「門前払い」らしいのだが、それでもあきらめない。中には何かのキッカケで検査を受けられて、その結果「陽性」だったら、「やっぱり陽性だった。自分を門前払いした機関は間違っていた」と金切り声を上げる。

 そんな声が出るくらいなら「無症状」もしくは「軽症状」で、自宅に引きこもってりゃいいだけなのだろうが、公式に「陽性」となれば、最低でも2週間かそこら病院もしくは隔離施設に収容されることになる。医療リソースを費消するわけだね。同時にその間の自由も剥奪されるわけで、フツーに仕事持ってる人間なら「こりゃ大変だ」となるのだろうが、そこらへんは完全に無問題の人なんだろう。年金暮らしの高齢者とか。

 で、検査の結果が「陰性」だったら、それでどうだと言うのだろう? その日のうちに新たに感染するかもしれない。引きこもってりゃ別だが、外を出歩き回っていたら、感染可能性はいくらでもある。それが心配で、翌日も検査を受けに行くのだろうか?

 要するに暇な人なんだ。年金暮らしの高齢者とかさ。だから、毎日毎日医療機関巡回できるし、隔離施設収容もオケーオケーの無問題。彼らが求めているのは、唯一つ。自分自身の「安心」。その「安心」が叶った結果、医療崩壊が現実化する。

 ちなみに東京は、すでにそのフェイズを通過した。「門前払い」はその結果。

 武漢肺炎の本格的流行が、これから始まるだろう地方の関係機関の人々は、覚悟してほしい。感染の不安にかられて「検査」を求める人々が、医療機関に殺到する。最も執拗なのが、時間だけは売るほど持ってる年金暮らしの高齢者たち。彼らの「安心」のために、医療崩壊を起こさぬよう、重々警戒してほしい。