三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「安心」を売る百合子

 小池百合子東京都知事にとっては、7月の都知事選挙での再選勝利が最優先目的であり、それに違背することは一切やらないだろう、と。これは常識的判断。

 選挙で重要なのは、投票率が高い高齢者層。そして、高齢者層にアピールするのは「安心」という言葉。築地市場豊洲への移転を「安全だが安心ではない」と意味不明な理由で棚上げにした件は、忘れていないぞ。

 東京じゃ一日も早い経済活動再開が求められているのだが、それを棚上げにして、高齢者の「安心」を買う方策を考えているのだろう。「新規感染者が一日20人以下」が典型。別に、明日から1週間「毎日100人」であっても何の問題も無いんですが。指数関数的増加じゃないし、医療崩壊の心配もないし。でも高齢者は「安心」できない。
 そもそも百合子がそう言った5月15日当日の新規感染が「9人」というのは危うい。「急に減ったのはおかしい。数をごまかしてるんじゃないか」と高齢者は不安に思うだろう。そもそも「検査の母数が分からない」と馬鹿の一つ覚えで言い続けてきた手合いでもあるし。これを「底」として、明日以降は増えるかもしれない。30人とか20人とかさ。それこそ百合子の思うツボ。記者会見で「まだ安心できません」と言って、経済活動再開を先延ばしできる。
 百合子にとっては、再開を先延ばしするのが最適解。そうやって高齢者の「安心」を選挙投票日まで維持できれば「勝ち」だろう。逆に、再開した翌日以降に新規感染者数が増えたら「失敗」。30人とか20人とか(笑)

 分かるだろ? 本当に下らない。そこまで分かったら「自粛」なんざ今すぐやめちまうのが、百合子以外の最適解なのよ。