三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

日本の感染者は「上級国民」中心?

 武漢肺炎に限って言えば、高齢者とそれ以外の人々のリスク格差が相当にある。高齢者にとっては「死病」。それ以外にとっては「風邪」。武漢肺炎に限らず、インフルエンザも、武漢肺炎以外のコロナウイルスによる風邪も、程度の差はあれ、同様なのだが。

 だから、感染が始まった時点で、高齢者を真っ先に「ロックダウン」すべきだった。その上で、感染状況を観ながら、「自粛」その他の経済規制を行うべきだった。日本社会全体のダメージを最小化する、最適解を求めつつ。

 いや、諸外国と比較しての、日本における武漢肺炎の死者の少なさを観るに、「高齢者ロックダウン」は、ある程度実現できていたのかもしれない。圧倒的多数の庶民階級においては。特に東京など大都市の。

 自分が現在住んでいる板橋・赤羽の団地にも高齢者が相当数居住しているのだが、老夫婦や単身者が多い。こども世代はとうに独立して、別世帯を構えている。その高齢者世帯が外出を控えるだけで「ロックダウン」状態となる。

 イタリアやスペインは今なお大家族世帯が当たり前で、そうした世帯で高齢者を若い世代から隔離するのは難しい。都市をロックダウンして、社会全体の感染リスクを下げても、高齢者の家庭内感染リスクは下がらず、結果として死亡者数が増大したのかも。

 日本においては、「上級国民」の高齢者こそが感染し、重症化→死亡に至っているんじゃないか、と邪推している。「クルーズ船」なんざ典型だよね。あんな船で優雅に旅行できるのは、「上級国民」の金満高齢者しかいない。また、ヨーロッパ旅行で感染して、帰国後判明した人も金満の「上級国民」。東京や大阪の「夜のお店」で、ヨーロッパ旅行帰りのホステスさんたちと濃厚接触して感染したのも、「上級国民」の爺さんたち。プロスポーツ界、芸能界、マスコミ各社の感染者も、少なからぬ部分は「夜のお店」由来なんじゃないの?

 庶民階級高齢者が集結した「巣鴨縁日」がセーフだったのと対照的だ。

 現在300人弱の死者の中に「有名人」や各界の「有力者」が何人も含まれているのも、それゆえかもしれない。志村けん講道館の松下三郎、オムロン立石義雄。死んじゃいないが、梨田元監督や、石田純一など。