三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

縮みゆく日本

 少子高齢社会で、移民受け入れもしないとなれば、日本の未来を予想するのは簡単だ。一言で言えば「縮小」。人口が減るから、必然的にエネルギー消費も経済も縮小する。労働力が必要な産業は消滅する。残るのは大規模に集約された農業、ロボットで自動化された工場や発電所のような、ごく少数の人員で動かせるシステムのみ。交通機関無人化される。電車もバスもタクシーも自動運転。クルマは文字通りの「自動車」となる。ネットとAIで代替される仕事が無くなる。例えば、銀行の窓口、メーカーの営業、小売業など。費用対効果を上げるために、都市部への人口集中がさらに進み、地方は無人化する。物価は下がる。デフレがあたりまえとなり、物価は底値で安定して、デフレという言葉さえ無くなる。当然、人件費も底値となる。

 それでも「人手を必要とする仕事」は残る。一番は介護サービス業。あらゆるものが縮小する中で、唯一増大するのが高齢者人口で、その介護のために必要とされる人員は増える一方だろう。そこでの成長株は「富裕な外国人のための超デラックスな老人介護施設」ですよ。世界最先端の老人医療と、ホスピタリティ溢れた介護スタッフによる、文字通りの老人天国。しかもお値段は世界レベルで割安。物価も人件費も底値だからね。

 要するに、バブル時代の日本人親父が、フィリピンやらタイやらに家買って移住して、安い物価と人件費で安穏とリタイア生活を送り、あまつさえ、娘どころか孫くらいの年齢の嫁だか愛人だかこさえてレッツ回春してたのと同じですよ。ポジションが逆になっただけ。

 その「縮みゆく日本」において、若い日本人はどう生きるか? 堅実なのは介護職だろう。資格とやる気さえあれば、まず食いっぱぐれることはない。デビ夫人的野心溢れる女性だったら、外国人高齢富豪をターゲットに「後妻業」も有望かも(笑)

 でも「それ以上」の仕事を目指すなら、日本にいたんじゃダメ。外国へ行くことだ。大学からじゃ遅い。中学受験のタイミングでアメリカ都市部やシンガポールのエリート校に入り、スタンフォードやMITやシンガポール国大を目指す。そこからGAFA行こうが、ベンチャー起業しようが、自由自在だ。がっつり稼いで、日本の父ちゃん母ちゃんに仕送りしてちょ。

 で、年金と仕送りで暮らす日本の父ちゃん母ちゃんは、余裕があったら外国に投資する。ちゃんとこどもが生まれて、人口が増え、経済が成長している国へ。