一つ思ったのだが、欧米は人権を重視し、支那その他の国はあまり重視しない。その理由は、欧米が「文明人」で支那その他が「野蛮人」だということじゃない。さらに欧米が「性善」で支那その他が「性悪」であるということじゃ絶対に無い。人権重視が得か損か、という価値観の違いだ。
欧米、ちうかヨーロッパの歴史は戦争につぐ戦争だ。敗北した敵に対して、拷問やら虐殺やら何やらの非道をさんざんにやらかしてきたわけだ。お互いに。で、それはお互いに「損」だと納得するに至った。で、お互いにやめましょうや、というところで話がついた。それが人権思想の根源で、少数民族や「土人」にまで及んで、世界レベルで普遍化した、と。
今回の香港の騒動で、支那はそれを初めて学びつつあるのではないか。「人権を尊重したほうが「得」だ」と。少なくとも、台湾、香港、シンガポールの支那人は、すでにそう考えている。それが支那本土にまで普及すれば、ちょっと未来の世界は随分とマシになるのかもしれない。…希望的観測であるが。
