三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

これもまた「都会の幸福」

 町中華もそうだが、街場の店を支えるのは町の衆以外の何物でもない。すなわちパンピー。で、パンピーの支持が得られなくなったところで、街場の店は滅びるのだ。それは必然。「敵」はいろいろあるよな。イオン、コンビニ、チェーン店、ネット通販。

 で、残るべき店は残るし、それ以外は滅びる。しょうがないこと。店が残るには、それを支える町と町の衆が健在であることが必要。ゆかしげな店が街場にあるというのは、その町自体の「力」の現れ。力がある町は、外から人を呼び込み、栄える。他方、力のない町は滅ぶ。要はそういうことでしかない。

 最も力のある町、すなわち都会においては街場の店の生き残り率が高い。田舎じゃ無理。民力の問題なんだな。これまた「都会の幸福」。都会ならばこそ、街場の店を生かすだけの民力があり得る。イオン、コンビニ、ネット通販に特化する貧乏人とともに、街場の店を愛用する金持ちもいるから。東京ならばこそ、商店街も生き残るし、そこに昭和喫茶も町中華も生存しうる。「田舎」はダメ。何一つ残らない。イオン、コンビニ、ネット通販と、それに頼って生きる貧乏人しかいない場所となる。あるいは、貧乏人すらいない場所に。

 古きものを愛する人間は、都会に住むべし。田舎には古きものは生き残れない。そもそも、残るべきものが生まれたのは、田舎じゃなくて都会。人が集まってこそ、そこに文化が生まれる。田舎はほんらい生存するだけでイッパイイッパイの土地。余裕なんざ欠片もない。