自分は「上京者」の常として、自分自身の故郷を筆頭に「地方」(ちうか田舎)に対して冷淡である。そもそも地元愛が濃厚だったら、上京などしていない。自分が求めるものが地元には無かったから、上京せざるを得なかった。学校も働く場所もだ。
昨今のマイルドヤンキーのように地元に「仲間・絆・ワンピース」的なものがあれば別だったかもしれないが、基本「ぼっち」だったし。女がいて孕ませたりでもしてたら、地元から逃げられなかったかもしれないが、童貞を守り通していた。幸いにも。
だから今さら「地方の衰退」を言われてもピンとこないし、どうにかせにゃという気持ちにはまったくなれない。駅前商店街が無くなって寂しい、街場の書店が無くなって悲しいと言うが、それはあんたらが商店街じゃなくてイオンで買うようになったからだし、書店じゃなくてamazonを使うようになったからでしょう。
特に書店だが、棚にない書籍や雑誌については、最寄りの書店に注文を出し、1週間だか2週間だか後に入荷したのを買う。そういう習慣をちゃんと続けていれば、書店は健在だった。ポチった翌日に届くamazonに乗り換えたから潰れたのよ。分かりやすいっしょ? これは書店だけの責任じゃない。版元も取次も共犯。読者の利便性よりも、業界の利益を優先させた結果、その真逆を徹底したベゾスさんに負けてしまった。
利便性を求めてイオンに行く、利便性を求めて上京する、どちらも同じこと。結果としての「地方の衰退」はしかたがない。日本そのものが衰退してるわけだしさ。利便性を求めて、少子高齢社会を選び、それは不可逆的に進行していく。