三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「リバランス」というのは目ウロコかも

 リーマン・ショックのように、相場が大きく崩れて、手持ちの金融資産に損失が生じた時、本来のポートフォリオを回復するように、損失が少ない金融商品を売り、損失が多い商品を買うという、資産防衛方法。ちと試算してみよう。

 仮に、計1000万円をアメリカ500万、日本300万、支那200万の比率で投資しているとする。***ショック発生! アメリカ-20%、日本-40%、支那-60%と下がってしまった。アメリカ400万、日本180万、支那80万の計660万円に目減りし、100分比で60.6:27.3:12.1となった。

 これを本来の比率である50:30:20に戻すためには、アメリカ330万、日本198万、支那132万と金額を割り振りしなおさなきゃいけないから、アメリカを70万売り、日本を18万、支那を52万買う。

 これで、それぞれのマイナスが元に戻った時に、アメリカ413万、日本330万、支那330万となり、計1073万と、元の1000万より増える。リバランスしなかったら、元の1000万。より目減りした日本、支那を売って、全額アメリカにぶち込んだら、マイナスが回復しても、アメリカ660万/0.8=750万となり大損。支那売ってアメリカにぶち込んでも、回復後、アメリカ480万/0.8=600万と日本300万で計900万となり、損。

 日米支ともに一定期間後(5年とか10年とか)に元の水準に回復する、という信念があればこそのやり方だと思うが、「リーマン・ショックをこれでしのいだ」というのには説得力があった。