先日の日経に「年内に日本版登場」とリークされたのはどうも誤報のようで、年内どころか来年の春も難しいようです。
要するにAmazonと国内大手版元各社との交渉が進展していないから。アメリカでのやりかたに近い形で日本版キンドルを売り込みたいAmazonに対し、日本の特殊事情（再販制など）を理由に抵抗する版元各社、という構図ですね。日本側は版元個々じゃなく、日本電子書籍出版社協会などで連携してAmazonに対抗しようとしています。それら組織には、電子書籍を積極的に普及させたいと考えているメンバーがいる一方、電子書籍化による既得権侵害を恐れるメンバーもいるから、なかなか話が進みません。
自動車が発明された当初のイギリスで、馬車組合の既得権を守るために「自動車の前を赤旗を持った人間が歩き、歩行者の注意を喚起すること」てな法律が制定されました。こうした「赤旗法」的事態により、日本における電子書籍の息の根が止められないことを願うばかりです。
もっともそれ以前に「書籍無料コンテンツ時代」が到来してしまえばAmazonも版元各社も「終了」なのですが。
たとえば昨年来物議をかもしている「自炊代行業者」の現状です。
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