三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

テレビドラマ「電車男」

第1話観たよ。まあ、連ドラならこんな風に作るしかないのかな、というところ。映画は「予想外の傑作」だったのだが。テレビは想定内(笑)
主役の電車男が映画とテレビじゃ全然違う。映画じゃ「おたく」だったが、テレビじゃ「底辺リーマン」。それも「営業」。テレビの企画段階で「もてない男」と共通項で括った結果だと思うが、実のところ「おたく」は「底辺リーマン」の対極。このキャラじゃ「おたく」の支持は得られんだろうし、「おたく狙いの負け犬女」の共感を勝ち取るのも難しい。
「おたく」ってのは、現実の経済的基盤は様々だが、精神は「貴族」なのだ。趣味に絶対的価値があり、金儲けにも社会的評価にも興味が無い。生活を最低レベルまで落とそうが、自分が好きなことしかやらない。
そんな「おたく」に「底辺リーマン」の「営業」など務まるわけがない。初日で辞めるよ。フリーターやったほうがずっと楽に稼げるし。
で、「底辺リーマン」でがんばれる奴ならば、現実社会では確実に「上」に行ける。ドラマでの電車の上司も先輩も、ドジな電車をイビるだけの憎まれ役だが、電車にほんのちょっとのサポートをしてやるだけで、いい仕事をすると思うよ。
おそらくドラマの「この先」は、その方向で進むことだろうと想像する。「おたく」のフリーターはノーフューチャー。「底辺リーマン」から地道にがんがれば、最終回にはエルメスもゲットできるぞ、と。
今時「テレビドラマ」を観ようって層に限れば、「おたく」よか「底辺リーマン」のほうが圧倒的に多かろう。ゆえに、連ドラの作り方としては、圧倒的に正しい。「底辺リーマン」のサクセスストーリーとして作れば、そこそこヒットすんじゃねーの? 「おたく」シンパの三鷹は第2話以降を観る気が失せたが。