三鷹食堂日記帖

飯食い酒飲み自転車をこぐおやぢの日常。MT車大好き。

「きょうのできごと」

レンタルDVDで観る。予想外の佳作。
京都の町屋1軒を借りて大学院生活を始めようという学生の引っ越し祝いをする友人連中のお話をメインに、ビルの隙間にはまり込んでレスキューの救出を待つ兄ちゃんと、砂浜に座礁した鯨を救出しようとする地元民とそれを取材するテレビクルーと、それぞれの「きょうのできごと」をオムニバス形式で淡々と描きつつ、それぞれのプロットが次第に繋がっていって…という構成。
淡々と進行する大阪弁ワールドにどっぷり漬かる。これまたフランス映画テイスト。後半、池脇千鶴演ずる「自前の足で歩き回る毒舌のジョゼ」(笑)も登場して、盛り沢山な内容。いわゆるコテコテ?
最近の日本映画の面白さは、特筆すべき状況であるように思う。何年か後に「奇跡のX年間」とか言われるんじゃないか? 世代交代は確実にあるだろう。
よく分からんが「団塊」監督と彼ら世代までの体育会的封建システムが行き詰まり、自分ら世代をすっとばして、クリエイター系が台頭するようになった。広告とか、テレビドラマからの。ハリウッド的お子様娯楽映画に背を向けたのも、フランス映画などヨーロッパ映画、より広く非ハリウッド映画との相互影響下にあるのも彼ら。で、イッキに面白くなった、と。誰か詳しい人にキッチリ検証してもらいたい。

きょうのできごと スペシャル・エディション [DVD]

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